カブスの今永昇太(31)はパイレーツ戦に先発し、5回0/3を投げ、6安打無失点の好投で3勝目(1敗)を挙げた。六回に両足の痙攣(けいれん)を訴え、緊急降板するも3投手が無失点リレーで今季4度目の零封勝利で連敗を2で止めた。カブスは3本塁打を含む13安打と打線がつながり、9得点。18勝12敗でナ・リーグ中地区で首位をキープしている。
ゼロを5つ並べた六回。先頭のマカチェンに左中間二塁打を許すと今永は、一塁側ダッグアウトに視線を送り、カウンセル監督らがマウンドに集まった。右太ももの前側、裏側を触るように症状を説明。自ら降板を伝えた。
「無理をするとよくなかった経験が過去にはある。その数歩手前で、自分で勇気のいる決断でしたけど降板(を申し出た)。その次の登板も見据えて、きょう降板を自分で言えたので次の登板は全く問題ないと思います」
試合後の取材対応では軽症を強調。スタンベリー通訳を伴って、立ったままで日米のメディアに対応した。試合は降雨の影響で約20分遅れて開始。気温18度、湿度は90%近くに上がった。「こういう湿度が高い、汗をかいている、自分のパフォーマンスがそんなに悪くはない、というときにこういうことになってしまうときがあった。何度か経験があります」。コンディションは投手コーチらに事前に共有。戦線離脱を要する負傷になる前に判断した。
三者凡退は初回の1度だけ。五回には2死満塁のピンチを招くが、レイノルズを見逃し三振で切り抜けた。チームは2連敗で迎えた一戦。だが、今永は負の流れを止めてきた実績がある。敗戦後の今永の先発試合では、チームの勝敗は18勝1敗。この日も本調子ではなく、6安打されるも5本はシングルヒットで痛打を許さなかった。4月4日のパドレス戦以来となる4登板ぶりの白星で3勝目を挙げた。
「僕の中でもオフ明けの1試合目なので、自分が長いイニングを投げたいという気持ちもあった。自分がローテーションに穴を開けるということが、チームに一番迷惑をかけるので、それよりも前に、そうならないために自分でそういう(交代する)決断を下しました」
開幕ローテの一角だったスティールは左肘の手術を受け、離脱。実質的にエースとして期待される今永は、シーズンを通じて、先発の中心を務めなければいけない。
カブス打線はパイレーツの先発、ヒーニーを攻略。試合前時点で2勝1敗、防御率1.72と好投を続けていた左腕を五回途中4失点でKOした。2020年以来となる地区優勝とプレーオフ進出を目指すカブスは、好調な4月を送っている。
