【ヤンキース1−4カブス】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、7月13日(日本時間14日)
カブスの今永昇太(31)は前半戦ラストゲームに登板。中4日で12度目の先発に臨み、7回2安打1失点、1四球、6三振と好投し6勝目(3敗)を挙げた。
昨季のワールドシリーズ進出打線を寄せ付けなかった。唯一の失点は、二回にスタントンにライトスタンドへ運ばれた4号ソロのみ。今永は、7イニングで5度の三者凡退でゲームメーク。チームに勝利を呼び込み、自身も白星を挙げた。
「自分のやりたいことや、やるべきことをしっかりやれた」
ボールが先行しても、崩れることなく粘った。ヤンキース打線は、本塁打(150本)、出塁率.338、1試合平均得点(5.26点)など軒並みア・リーグ1位のチーム成績。1打席あたり、投手に3.94球を投げさせるなどしぶとい打者が並ぶ。今永は自己分析をして、恐れずに挑んだ。
「僕の場合はボール単体では勝負できないと思っている。それをまずしっかり認めて、どうすればこういう人たちに立ち向かえられるか考えて、いろんな手を使うことができた」
最速91.7マイル(147.6キロ)は、メジャーのパワーピッチャーたちに比べると数字上は見劣りするかもしれない。それでもカーブで緩急をつけ、スイーパーで横に揺さぶり、チェンジアップで打者のタイミングを狂わせた。
チームは1−1の六回にスワンソンが勝ち越しの16号2ラン。七回には鈴木誠也(30)が西から右中間二塁打でチャンスメークするとクロウ=アームストロングのショート内野安打の間に好走塁で4点目のホームに生還した。カブスはナ・リーグ中地区で2位のブルワーズに1ゲーム差をつけ、首位を守って後半戦に向かう。
「正直(自身の)勝敗は気にしていない。できればもう少しクオリティースタート(6回以上を投げ自責点3以下)を増やしたい。それができなかたっとしても、6回、7回を投げ切る投球ができれば良かった。後半戦はしっかりそういう投球がしたい」
2020年以来のプレーオフ進出と地区優勝を目指し、今永はカブスの投手陣を支える。
