今永が8失点で8敗目、鈴木は8月6日以来の本塁打

パドレスとのワイルドカードシリーズ対戦が確定

September 26th, 2025

カブス5-8メッツ】シカゴ/リグレーフィールド、9月25日(日本時間26日)

カブスの今永昇太(32)が今季ワーストの8失点で8敗目を喫した(9勝)。打線は鈴木誠也の2本塁打などで粘り強く反撃したが、メッツ投手陣の継投に抑え込まれ、8−5で敗れた。敗れたカブスはワイルドカードシリーズでのパドレスとの対戦が決定(開催地は未定)。一方のメッツはワイルドカード3位で1ゲームのリードを保っている。

今永は立ち上がりから苦しいマウンドとなった。初回、1死二、三塁のピンチで4番ビエントスをショートフライに打ち取ったが、スワンソンがファウルゾーンでキャッチしながらフェンスに倒れ込み、ボールデッドの判定。走者に進塁が認められ、不運な先制を許すと、続く5番ニモにもタイムリーを浴び、早くも2点を失った。

三回、今永は1番リンドーアに30号ソロを被弾。リンドーアはこれで「30本塁打・30盗塁」を達成し、既に記録達成済みのフアン・ソトと共に史上5組目のチームメートで「30-30」コンビとなった。

今永は四回に7番ベイティに逆方向への18号3ランを浴び、試合の流れは完全にメッツへ。六回には8番テイラーにも左中間へのタイムリー二塁打を許し、8失点目。5回2/3を投げて9安打、8失点、2本塁打、3三振、1四球でマウンドを降りた。

打線は後半に粘りを見せた。五回には鈴木が28号ソロ、続く六回にはスワンソンが24号ソロを放ち、反撃ののろしを上げる。さらに六回、再び鈴木が走者2人を置いて29号3ランを放ち、3点差まで詰め寄った。だが、メッツは先発マクリーンが5回1/3を5失点で降板後、ブルペン陣が3回2/3をわずか2安打の無失点と完璧に封じ、カブスの追撃を振り切った。

鈴木にスランプ脱出の兆しが見えた。今季最初の86試合で、鈴木は25本塁打、OPS.880を記録するほど好調だったが、その後61試合でわずか2本塁打、OPS.608と低迷。この日の本塁打は実に8月6日以来の一発だった。

一方、今永は内容に課題を残した。これで9先発連続で本塁打を許している。試合後、地元メディアの取材に対して「上手く打たれた。ピンチの場面でコースと高さのどちらかを間違えたとき、それを逃さずに打たれた。ストライクゾーンに空振りもファウルも取れないボールを投げていると、メジャーの打者は逃してくれない」と淡々と振り返った。

ワイルドカード・シリーズではパドレスとの対戦が決定。今永はシーズン開幕投手を任されただけに、ポストシーズンでも先発が有力視されていたが、9月の5先発で防御率6.51、10本塁打とピリッとしない投球が続き、カブスは再考を迫られるかもしれない。今永はポストシーズンについて問われると、「今自信があると言っても強がりにしか聞こえないと思う。この1週間でプレーオフで相手を圧倒する自信を付けられるような調整をしていきたい」と語った。