2025年のMLBはカブスの今永昇太(31)が投じる1球からスタートする。カブスがホーム扱いで後攻のため、まっさらなマウンドには、今永が上がる。
「歴史的な試合になると思うので、その場に立てることがまず光栄。自信を持ってマウンドに上がりたい」
そして、対峙するのはドジャースの大谷翔平(30)だ。プレーボールと同時に日本選手対決が実現する。
「世界一の選手であることは間違いないので、自分がベストな投球を心がけて、あとはそれを彼が打ったか打たないか、その2択だと思う。ときには彼の技術の方が上回ってしまうときもあるかもしれないけど、その時点で試合は決まらないので、試合が決まるそのときまで頑張りたい」
日本の野球ファンが大注目する第1打席。昨年の対戦成績は、今永が5打席でノーヒット、1三振に封じている。大谷の爆発的な人気で世間の空気は、ややドジャースびいきのファンが多いかもしれない。カブスのホームゲーム扱いでありながら“アウェイ感”の漂う中での投球になることも予想できる。ただ、プレミアチケットで来場するファン、そしてテレビやネット配信で視聴するファンの多くが「どちらも頑張れ」という心境で1球1球をみつめるはずだ。
「お客さんの盛り上がりはすごく感じていますし、ただ、僕がやることは、どれだけお客さんがたくさん入ろうと、そうでなくても、自分のやらないといけない仕事は変わらない。そこを全うしていく。(山本とは)2度目の投げ合いになりますが、彼はチームを鼓舞することができる投手。彼の投球でドジャース打線が勢いづくのは間違いない。そうなったときでも変わらない自分でいられるかがポイントだと思います」
始まる前にすでに多くの状況、雰囲気を想像して気持ちの準備は進めている。それらを言語化し、自らにも言い聞かせるように語る。それが“投げる哲学者”といわれるゆえんなのかもしれない。
「(自身の野球人生で)一番になるんじゃないかんと思いますし、ユニホームを脱いだ時に、自分が野球をやめる瞬間に、この東京ドームで先発したことが真っ先に思い浮かぶような思い出になれば幸せかなと思います」
母国のファンに勇姿をみせ、チームの勝利に貢献するピッチングを果たすつもりだ。