今永昇太、5回4安打自責点0の好投

カブスは延長十回2−1で勝利

April 16th, 2025

<パドレス1−2カブス>

カブスの今永昇太(31)はパドレス戦に先発し、5回で93球を投げ、4安打1失点(自責点0)、2四球、7三振と好投したが3勝目はならなかった(2勝1敗)。右手首を痛めている鈴木誠也(30)はスタメンを外れ、そのまま欠場。試合は延長十回、タイブレークの末、カブスが勝利。パドレスはホームでの連勝が11でストップした。

「終盤になるにつれて球場の雰囲気も逆転、勝ち越しを信じているパドレスファンばかりだったので、ものすごくタフだったと思いますけど本当に精神的にも技術的にも素晴らしいリリーフ陣でした」

試合後は、後を受けたリリーフ5投手をたたえた。六回から5イニングを1安打無失点リレーで勝利につなげた。カウンセル監督は「昨夜は辛い(逆転)負けだったが、きょうは素晴らしい勝利。一人ひとり、全員が素晴らしいプレーをした」と接戦を振り返った。

「三回に四球を出して満塁を作ってしまったシーンは、相手に無条件で得点するチャンスを与えてしまったのはすごく反省点です。ああいうイニングを減らしていけばもっと長いイニングを投げられるので、ああいうピンチは防ぎたい」

三回には1死から9番のマルドナドに四球、続くタティスにセンター前ヒット、アラエスに四球で1死満塁を招いた。バッテリーを組むアマヤはミットを構えるまで左右に体を揺らすなど打者を惑わすアクションをするなど懸命にリード。今永は「この登板間で深い話を繰り返した。調子が悪い中で彼(捕手アマヤ)に操縦してもらったのですごく感謝しています。本当に素晴らしいキャッチャーです」と語った。

0−0の五回、守備が乱れ珍事が起こった。2死で迎えたマチャドの打席。1球目、ライトのファウルゾーンへのフライをタッカーがグラブに一度は入れながらもポロリ。記録はエラーとなった。さらに2ボール1ストライクからの4球目、ホーム上空に上がったフライを三塁手ワークマンがグラブに当てるも捕れず、これもエラーに。2ストライクから4球ファウルで粘られ、9球目をレフトスタンドに2号ソロを運ばれた。1打者の間に2エラー&1本塁打が起こるレアケース。今永は5回を投げ、1失点が記録されるも2死からこの2エラーがあるため、自責点0となった。

「自分の中ではあのようなこと(味方のエラー)が起こってしまった時には、チャンスだと捉えなければいけないと思っている。あそこを抑えてベンチや周りのプレーヤーからの信頼を得られると思う。僕はきょう、そのチャンスを逃してしまったので、次回はあそこをしっかり抑えて、周りからの信頼を得たい」

野手がミスした時こそ、投手が踏ん張り、抑える。横浜DeNAでエースを務めてきた左腕は、その哲学で仲間からの信頼を高め、勝敗の責任を背負ってきた。

カブスはその直後、六回無死一、三塁でクロウ=アームストロングが一塁前にスクイズを成功させ、同点。無死二塁から始まる延長十回タイブレークでは、先頭打者のホーナーが6番手でマウンドに上がった松井裕樹(29)から右中間へタイムリー三塁打を放り、接戦に勝利した。パドレスは本拠地のペトコ・パークで11連勝中。さらに試合前時点ではメジャー最高勝率.842でナ・リーグ西地区の首位を走っていた。1勝1敗で迎える第3戦。カブスは勝てば、5カード連続勝ち越しとなる。