<カブス3−1パドレス>
青に染まったスタンド。ファンたちは立ち上がり、大きな拍手を送った。今永は八回のマウンドの上がり、1死を奪うと交代を告げられた。米国での開幕後は、アリゾナ州フェニックス、カリフォルニア州サクラメントと遠征が続き、10試合目でようやく迎えたホーム、シカゴでのオープニング・ゲーム。快勝に導く好投で7連勝と勢いに乗るパドレスを封じ、カブスには4連勝をもたらした。
「まずこのリグレー(フィールド)に帰ってきたと実感した。僕はまだ2年目ですけど、そういう選手に声援を送ってくれて感謝しています」
ウォーミングアップでレフトフィールドに姿をみせた際にも大歓声。開始時の気温6.6度の曇り空。厳しい寒さが悪影響しなかったような安定した投球で勝利のチャンスを作った。二回先頭、ボガーツの左中間のフライをクロウ=アームストロングが好捕。続く、メリルのレフトへの大飛球はハップがジャンピングキャッチで救った。「バックが守ってくれたのでこうやって長い回を投げられました」と守備のサポートにも感謝した。失点は二回2死でマルドナドに浴びたレフトへのソロ。最小失点でイニングを重ねた。
打線はわずか3安打ながら、相手の四球とエラーなどにつけ込み3得点。「どこからでも点が取れるし、ヒットが出なくてもきょうのように点が取れるので心強いです」。2投手が無失点リレーで勝利を締めくくった。
手応えを得た直球を効果的に使った。今永は3月18日、東京ドームで開催されたドジャースとの開幕戦のあと「直球に関してはものすごく自分の中で手応えがありましたし、これくらいの真っすぐ(の質)を最低ラインとして保っていればいつでも自信もって投げられるということは勉強になった」と語っていた。メジャー平均に比べスピン量の多い今永の直球。今季はさらに磨きがかかり、打者がホップしていると感じるような軌道、それを導くフォームの感覚をつかみつつあるようだ。この日は、91球中、60%となる55球の直球を投じた。この試合で直球の平均球速は90.3マイル(145.3キロ)、最速でも92.5マイル(148.9キロ)とパワーピッチャーの多いMLBでは決して速球派ではない。それでも7連勝中で勢いに乗るパドレス打線を封じた。
チームは4連勝で今永も2連勝。ナ・リーグ中地区で6勝4敗と消化試合数は少ないながら、首位に立った。2020年以来、5年ぶりのプレーオフ進出に向け、上々のスタートを切っている。
