パドレス傘下マイナー1Aレークエルシノアのブライアン・バルザー(21=常総学院高)が4月30日(日本時間5月1日)、敵地ONTフィールドで開催されたオンタリオ(ドジャース傘下)戦で2番手として登板。4イニングで53球を投げ、1安打無失点、無四球(1死球)、6三振の好投で3勝目(無敗、防御率3.68)を挙げた。最速は100マイル(約161キロ)をマークした。試合は9-3で勝利した。
「だいぶ飛ばして投げました。マウンドに上がった時は1点差。きょうは本当に勝ちたい、という気持ちですごく集中していました」
今季、目標設定の一つが、ストライクゾーンへの投球率を示す「インゾーン率」。バルザーは球団から、初球とカウント1-1で「76%以上」のインゾーン投球を求められている。追い込んでからはボールゾーンにスプリットやスイーパーを投げ、空振り三振を狙うため、1試合を通じたインゾーン率は「47%」が目標数値。ここまで5登板(22イニング)でそれらの数値はクリアしている。この日は、53球中、インゾーンは25球で47%だった。また初球のインゾーンは14打者で8球(57%)、カウント1-1からは7度のうち4球(57%)だった。
球種は直球、ツーシーム、カットボール、スイーパー、スプリット。スイーパーの抜け球で右打者に死球を与えたが、圧倒的な投球でポテンシャルの高さを発揮。通常、週に1度の先発だが、この日はパドレスが新たに獲得したルーカス・ジオリト(31)が調整登板で先発したため、今季初のリリーフだった。
米国人の父と日本人の母。生まれは横須賀だ。常総学院高時代は、右肘の負傷もあり、ほとんど実戦での登板機会はなかった。プロ志望届を出したが、ドラフトでは指名漏れ。パドレスは才能を見抜き、2023年1月にマイナー契約を提示した。正式入団前に右肘の靱帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受け、約20カ月のリハビリ。昨季から本格的に投手として公式戦で投げている。球団内の有望株ランキングでは29位。2027〜28年シーズンのメジャー昇格を期待されている。
「このペースでいけば、年間で120〜130イニングを投げられる。1試合90球で6〜7イニング投げられるように頑張ります。1試合96マイル(約155キロ)くらいをキープしたいです」
球団は段階的に上のカテゴリに配属を変え、育成する方針。前半戦のうちに、ハイAフォートウェインへの昇格が見込まれている。
