今井達也、復調の兆し 「日本での投球」をメジャーで再現

May 31st, 2026

ブルワーズ2−0アストロズ】アストロズ/ダイキンパーク 5月31日(日本時間6月1日)

アストロズの今井達也は、メジャーでの最初の4試合で12回2/3を投げて13失点と苦しんだが、ここ3試合では本来の姿を取り戻しつつある。

ブルワーズのシリーズ最終戦では今季ベストとも言える投球を披露。6回を投げて3安打2失点、3四球、5三振と力投したものの、打線の援護に恵まれず0―2で敗れた。

今井は試合後、手応えを口にした。

「セットポジションに入った時から、力を入れても、ひっかけたり抜けたり、暴れたりしなそうだなというポジション、日本のときに近い感覚を見つけられた。きょうはそれが一番大きな収穫かなと思います」

三回一死にデービッド・ハミルトンへ安打を許すまで、今井は8回1/3連続無安打を継続していた。最後に安打を許したのは5月18日のツインズ戦で、前回登板の5月25日レンジャーズ戦では、チームによる継投ノーヒットノーランの先発を務めた。

メジャーの環境への適応に時間はかかったが、ここにきて日本時代の投球を取り戻しつつあるという。開幕直後は苦戦していたが、試行錯誤を重ねながらメジャー仕様への調整を進めてきた。5月終盤の内容を見る限り、その適応は着実に進んでいる。今後は、この投球を継続できるかが次の課題となる。

今井はこの試合でも、フォーシームとスライダーを軸にした配球を徹底し、110球のうち、57球がフォーシーム、47球がスライダーで、今季最多の球数となった。

アストロズのジョー・エスパーダ監督はこう振り返る。

「イニング間にも状態を確認していたが、球質が最後まで落ちていなかった。iPadでデータもチェックしながら、投球のシェイプが維持されているかを確認していたんだ。これだけの球数を、強力打線を相手にしっかり投げ切ったことは非常にポジティブだ」

今井はフォーシームで5つ、スライダーで3つの空振りを奪った。ブルワーズ打線の平均打球速度を88.9マイル(約143.2キロ)に抑え込んだ。最速は97.6マイル(約157.1キロ)を計測し、試合終盤にかけても維持し、六回には96〜97マイル(約154.5〜156.1キロ)を安定して記録した。

「最後はかなり出し切っていたね。ベンチに戻ってきて『まだいける、もう1イニング投げられる』と言っていたくらいだ。以前よりも自信がついているのが分かる。うまくいき始めた時の彼には、明らかに以前とは違う雰囲気がある。メジャーの壁にぶつかった序盤を思えば、今の自信に満ちた姿は大きな前進と言える」とエスパーダ監督は語る。

今井は直近3試合で16回2/3を投げて5失点、防御率2.70、12奪三振、被打率.148と安定した投球を続けている。

「初回に比べて、投げるうちに感覚がいいなと力を入れて投げられた。西武ライオンズ時代も球数は一番、投げられると監督やコーチも分かっていた。投げる体力は人一倍あると思っている。100球を超えても球速が落ちないのも自信になった」

アストロズは開幕から12勝20敗と苦しいスタートを切り、20勝31敗まで落ち込む時期もあった。しかし20日のツインズ戦を境に立て直し、5月は最後の10試合で7勝、月間成績を15勝14敗と勝ち越して終えた。

エスパーダ監督はチーム全体の流れと今井の投球を重ね合わせてこう語る。

「われわれは3、4月に12勝20敗と苦しんだが、5月は15勝14敗と持ち直した。チームとして大きな修正ができたと思うし、より良い野球を目指す中で、今井もその一員だ。直近2試合は本当に質の高い先発だった。ブルワーズ打線はファウルで粘り、投手に球数を投げさせるチームだが、それでも彼はゾーンを攻め続け、質の高い球を投げ続けた。非常に良い兆しだと思う」