ウォード、壁に衝突し20針縫う大ケガも早期復帰に意欲

September 1st, 2025

アストロズとのシリーズ第3戦でレフトのスコアボードに激突し、救急搬送されたエンゼルスの外野手テイラー・ウォードが、シリーズ最終戦でスタメンから外れた。

出血する額を押さえながら助けを呼ぶ姿に球場全体が息を呑んだが、一夜明けたウォードは「ずっと良くなった」とコメント。眉付近を約20針縫ったものの、頭痛もなく、「ラッキーだった」と振り返る。アクシデント直後に受けた複数回の脳震盪(のうしんとう)テストでは異常はなく、再び同様のテストを行い、パスすれば復帰が可能になる。

アクシデントは八回、ラモン・ウリアスの打球を追い、捕球を試みた際に金属製のスコアボードの角に頭から衝突。即座に頭部を押さえてブルペンに合図し、チームメイトが応急処置を施した。

「(スコアボードまでまだ)距離があると思ったが、甘かった。打球も速かったので、注意すべきだった」とウォード。今季は打率.228、チームトップの30本塁打、94打点をマークしている。数日間、体調のようすを見ながら復帰を目指す見込みだ。

チームメートで同じく外野手のジョー・アデルは「ウォードは全力でプレーしただけなのに、こんな事故でケガをした。衝突音はスタジアム中に響いて、本当にびっくりした。僕らはリスクを恐れるわけにはいかない。痛ましい事故だけど、それがプロとして戦う現実で彼はそれに立ち向かったんだ」と話した。さらに「あんな金属の壁が外野に設置されていること自体がおかしい。すぐに撤去すべきだ」と続けた。

レイ・モンゴメリー監督代行は「見た目よりずっと軽症で良かった。昨日の彼の対応も立派だった」とコメント。無事を喜び、回復を祈った。