T.ヘルナンデス、決勝10号3ラン

大谷翔平は4打数ノーヒット

May 22nd, 2025

ドジャースのテオスカー・ヘルナンデス(32)が「4番・ライト」で出場し、決勝の10号3ランを放ち、3打数1安打3打点。左股関節の負傷から復帰して、3試合目。ナ・リーグ西地区のライバルに勝ち越しを決めた。「1番・DH」の大谷翔平(30)は4打数ノーヒットだった。

劣勢の投手戦。テオスカーの一振りで逆転し、勝利に導いた。0−1の六回。ドジャース打線が1安打に封じられていたエース右腕、バーンズを攻めた。2死一、二塁。スライダーにバットを合わせると打球は、センターのトーマスがフェンスをよじ登ったはるか先まで伸びた。

「出塁することを考えていた。失投があって、それを仕留めることができた」

好投手には、2打席目までノーヒット。二回先頭の第1打席は外角低めのシンカーにセカンドゴロ、四回2死一塁では、低めのカーブに空振り三振。「最後はスライダーで仕留めにくる」。1ボール2ストライクと追い込まれた状況で過去の2打席のウイニングショットとは異なる球種に狙いを絞り、完璧にとらえた。先発し、6回1失点と好投した右腕メイがベンチで右拳を突き上げ、喜びを爆発させた。

「メイが(僅差の展開で勝つ)チャンスをくれたおかげで打線も得点を挙げることができた」

T.ヘルナンデスは5月6日から約2週間の負傷者リスト(IL)入り。チームは前カードのエンゼルス戦で3連敗、ダイヤモンドバックスとの第1戦まで4連敗していた。投手陣が好投のバトンをつなぎ、打線は少ないチャンスをものにし、2連勝した。

「僕はプレーするのが好き。ベンチにいるのもケガで試合を欠場するのも嫌。勝利へどんなことでも貢献したい」とテオスカーはヒーローインタビューで語った。5月22日は試合がなく、23日からはニューヨークに乗り込み、ナ・リーグ東地区2位のメッツと3連戦を戦う。