タイガースが先発右腕ドリュー・アンダーソンと1年契約(2027年は球団側に選択権のある1年契約付き)に合意したことがわかった。球団関係者がMLB.comに明かしたもので、正式契約はメディカルチェック後となる。
アンダーソンは2年前のキャンプで球団が初めて評価した投手で、今オフついに本格的な獲得に踏み切った形だ。アンダーソンは2022年から2シーズンを広島カープで、2024年から2シーズンをKBOのSSGランダーズでプレーしていた。具体的な年俸額は明らかになっておらず、球団はこの契約をまだ正式発表していない。
現在31歳のアンダーソンは2017年から2021年までMLB3球団(フィリーズ、ホワイトソックス、レンジャーズ)でプレーし、通算19登板で防御率6.50をマーク。その後アジア球界へ活躍の場を移し、広島では2シーズンで34登板(19先発)、防御率3.05と安定した投球を見せた。
2024年から挑戦したKBOではさらにパフォーマンスを上げ、1年目は24登板(23先発)で11勝3敗、防御率3.89をマーク。続く2025年は30先発で12勝7敗、防御率2.25とさらにエース級の好成績だった。
今オフはKBOからの“逆輸入”契約が目立つ。KBOで圧倒的な成績を残していたコディ・ポンセは3年3000万ドル(約46億円)の好条件でブルージェイズに移籍。そして、ライアン・ワイスはアストロズと1年260万ドル(約4億円)で契約。アンダーソンもその流れに続き、再びメジャーの舞台に挑む。
アンダーソンもポンセに匹敵する好成績をKBOで記録しており、今季は三振率35.3%(ポンセは36.2%)、四球率7.3%(ポンセは5.9%)と、MLBからの注目を集めるに十分な投球を披露した。
タイガースはアンダーソンを追い続けてきた球団で、2024年1月にアンダーソンとマイナー契約を結んだ過去がある(MLB昇格はならず、4月末に退団してKBOへ移籍)。ジ・アスレチックのタイガース番記者コディ・スティーブンヘイゲンによれば、来季は先発として起用する方針だという。
これにより、タイガースの先発陣はタリック・スクーバル、ケーシー・マイズ、ジャック・フラハティ、リース・オルソン、アンダーソン、トロイ・メルトンと充実した顔ぶれになった。とはいえ、タイガースはFA市場のトップ投手たち(レンジャー・スアレス、マイケル・キング、ザック・ギャレン)にも関心を示しているほか、絶対的エースのスクーバルにトレードの噂も上がっており、今後の動きが注目される。