【オリオールズ7−3メッツ】ボルティモア/カムデンヤーズ、7月10日(日本時間11日)
オリオールズの菅野智之(35)は中7日で18度目の先発に臨み、6回で99球を投げ、4安打3失点で6試合ぶりにクオリティー・スタート(6回以上を投げて自責点3以下)を達成(7度目)。7勝目(5敗)を挙げた。チームはダブルヘッダーで連勝し、2カード連続で勝ち越しを決めた。
低く、丁寧に。そして粘り強く。菅野が持ち味を発揮し、チームを勝利に導いた。耐えて、乗り越え、白星をつかんだ。
「とにかく低めにボールを集めようということを意識して投げました」
前夜の降雨でスライド登板。ダブルヘッダーの第2試合でマウンドにあがった。立ち上がりに2失点。しかし、二回と三回は三者凡退と持ち直した。四回に3点目を奪われたが、6イニングを投げ切った。3−3の五回に打線が相手のミスを生かし、2点を勝ち越し。六回にも追加点を挙げた。
6月は5登板で2勝を挙げるも、月間防御率6.20と苦戦した。5回を投げきれない登板が3度。キャンプから新しい環境で過ごしてきた疲労、そして相手チームの分析が進み、4〜5月の2カ月のように抑えられなかった。それでも、己を見失うことはなかった。
「ここまで打たれたことは、なかった。でも、どんな辛い時期も乗り越えてきたのでとにかく自分を疑わないこと。自分自身をしっかりと信じる、それだけは念頭に置いてやってきました」
スプリット、ツーシームを低めのゾーンに集めた。ゴロアウトは9個、フライアウト3個。フォーム修正と低めに配球する意識が好結果につながった。
「横の(並進運動の)体重移動の時間を長くしよう、と考えてやっていましたけど、とにかく低めに投げよう、ということでメカニックにもいい作用があったと思います」
チームはこの日、中継ぎ右腕のベイカーをトレードで同地区のレイズにトレードした。今月末が期限のトレード市場では、プレーオフを目指すチームと再建モードに舵を切るチームに別れる。菅野は、オリオールズの順位が浮上しなければトレード候補の選手だ。それでもあきらめるのは、まだ早い。そう信じている。
「強いチームでもこうやって勝ち越せるチーム力はあると思いますし、この1カ月は強い戦い方ができているので僕はまだ全然、チャンスがあると思います」
今いる仲間とともに一戦必勝の日々を送る。菅野はメジャー1年目の前半戦を終え、束の間の休養をへて後半戦に挑む。
