ロッキーズの菅野智之(36)が中6日で29日(日本時間30日)のレッズ戦(シンシナティ)で6度目の先発に臨む。22日(同23日)のパドレス戦(デンバー)では、5回2/3を投げ、5安打1失点の好投で2勝目を挙げた。連勝を目指し、ナ・リーグ中地区の首位チームに挑む。
「メジャーリーグ全体でもスプリットの見極めが良くなってきていて、(昨季の)シーズン後半は通用しなくなっていました。僕だけではなくで、全体でみてもそう思っていました。低めのフォーシームの重要性を再度今一度、見直しました」
2025年レギュラーシーズンのMLB全体のスプリット投球割合は3.3%でピッチトラッキングが導入された2008年以降で最高をマークした。使用率が増えたため、打線もカウントなどによってスプリットへの“目付け”を強化。低めをスイングしない、などの対策が進んでいるようだ。
菅野は今季、昨季に比べ、フォーシームが増加。25年シーズンは18.9%だったが、今季は28.6%に急増させている。低めの制球力に優れているからこそ、似た投球軌道からフォーシームとスプリットを投げ分けている。
「スピード(勝負)ではなく、しっかり低めにロケーションするのが大事だと思っている。そこ(フォーシームで同じようなコース)を通してからスプリット、あるいはスプリットを見逃してきたらそこを(フォーシームで)通す配球も含め、対左打者を重要視しました」
昨季は、対左打者への被打率.280に対して、今季は同.245と改善。日本時代に培った、低く丁寧に、という投球術がここまでは奏功している。ロッキーズのホーム、コロラド州デンバーは標高約1600メートルの高地で酸素が薄く、一般的にスライダーなどボールの回転数で変化を生む球種は、変化量が減る、と言われている。その分、菅野は直球とスプリットの精度を磨き直した。さらに高地の影響を受けにくいジャイロ回転のスライダーも習得。ここまで5登板中、自責点2以下を4試合(自責点1が3試合)で安定した投球を続けている。
チームは13勝17敗でナ・リーグ西地区の最下位。しかし、直近10試合は6勝4敗で勝ち越している。
