オリオールズの菅野智之(35)は10度目の先発に臨み、6回で88球を投げ5安打2失点、1四球、3三振。自身の5勝目は挙げられなかったが(4勝3敗)、チームは延長十一回の末、8−4で勝利し、連敗を8でストップした。
どん底のチーム状況でも己のやるべきことは変わらない。菅野は、制球よく配球しアウトを積み重ねた。チーム加入1年目の右腕に8連敗を止めるプレッシャーがかかっていた。
「やっぱり簡単なことじゃないので、まずは先制点を取られないように注意して投げました」
オリオールズは四回に1点を先制。しかし、五回に同点とされ、六回にはホスキンスに一時、勝ち越しとなる7号ソロを浴びた。それでも今季5度目のクオリティー・スタート(6イニング以上を投げ、自責点3以下)をクリア。堅実にゲームメークし、打線の反撃につなげた。88球のうち、直球はわずか8球。スプリットを25球(使用質28%)、スイーパーを20球(23%)、カットボールを16球(18%)、シンカーを14球(16%)と変化球中心の配球でゲームメークした。
打線は八回に2得点で3−2と逆転。しかし、九回にクローザーのバティスタがセーブに失敗し、8連敗ストップの目前で延長線に入った。十回に両チーム1得点ずつ。十一回に無死一、三塁でホリデーがセンター前に勝ち越しタイムリーを放ち、ラッチマンが左中間へ5号3ランで試合を決めた。シーソーゲームで競り勝ったチームの底力こそが、チーム本来の実力だと菅野は信じている。
「みなさんご存知のようにそういう力があるチームだと思いますし、ただ(現状は)発揮できていないだけだと思う。毎回、自分自身もチームのみんなも自分に期待して試合に入っていると思うんですけど一つ勝つというのは、それだけ難しいことだときょう改めて実感した」
ハイド監督が解任されるなどチームの立て直しは急務。開幕前、地区優勝候補に挙げられたチームは16勝32敗でア・リーグ東地区最下位に低迷している。勝率.333はリーグワースト2位だ。劣勢を跳ね返し、チーム一丸でつかんだ勝利。巻き返しの起点になりそうな1勝に菅野が好投で貢献した。
