菅野智之、六回途中1失点でメジャー初勝利

April 5th, 2025

<ロイヤルズ1−8オリオールズ>

オリオールズの菅野智之(35)がロイヤルズ戦でメジャー2度目の先発に臨み、5回1/3で89球を投げ、5安打1失点、2四死球、4三振の好投でメジャー初勝利を挙げた(1勝1敗)。打線は12安打8得点で大量援護。チームは連敗を3で止めた。

持ち味の制球力を発揮し、安定してゲームメークした。菅野が五回までに3度の三者凡退で流れを作った。スプリットとスイーパーを89球中、26%の23球ずつ。カーブで緩急を作り、渡米後に本格習得に取り組んだツーシームは4球投じ、最速93マイル(149.7キロ)をマークした。

「ストライクを先行することを意識して投げた。まあ単純に前回は(メジャーで)初戦ということもあって、力みもあったので(今回は)落ち着いて試合には入れたと思います」

メジャー初先発した3月30日、トロントでのブルージェイズ戦では4回4安打2失点で敗戦投手。中5日で挑んだロイヤルズ戦。昨季はワールドシリーズを制覇した2015年以来のプレーオフにワイルドカードで進出した。ベテラン捕手のペレス、24歳のスター遊撃手、ウィットJr.らを中心に再建に成功しているチームだ。六回先頭でウィットJr.に左翼ポール際に1号ソロを打たれるが、その他の4安打はすべてシングルヒットだった。制球力と配球のコンビネーション。ゲームメーク能力の高さが際立った。

試合後のクラブハウス。メジャー初勝利を挙げた投手に恒例の儀式が待っていた。洗濯カゴのカートに乗せられ、シャワールームでビールを浴びせられるビールシャワー。「日本だと優勝した時にしかビールかけはやらないけど、本当に祝福してもらっている気持ちがした。さらにここで成功したい気持ちになりました」。2020年オフにはポスティングシステムを利用するも合意できず、メジャー移籍をあきらめた過去がある。5年越しのメジャー1勝。うれしさは、控えめに表現しながら、先を見据えた。

「もちろん特別なことではありますけど1勝することを目標には(メジャーに)きていない。とにかく毎試合、自分のベストを尽くすこととチームがチャンピオンシップを取れるようにそこだけの目標を持ってやっている。とはいえ、まずはホッとしています」

試合開始時点の気温は7度。前回登板では発汗による両手のけいれんを起こした。この日は「汗もかかないくらい寒かったので大丈夫でした」と笑った。

「最後の六回は(味方の攻撃時間が長くて)自分の中で気をつけて(体を冷やさないために)座らないようにとか工夫をしていたんですけど、さすがにあの寒さだと体が固まってしまって先頭打者にやられてしまった(本塁打された)ので、反省はしないといけない。それ以上にこういう寒いところで投げたくない気持ちの方が強いです」

先発ローテーション通りなら、次回の登板は4月11日(日本時間12日午前8時5分開始)のブルージェイズ戦。初めて本拠地、ボルティモア、カムデン・ヤーズのマウンドに立つ見込みだ。ホームのファンには、初めましての挨拶に換えて好投と勝利を届ける。