【ブルージェイズ6-3ジャイアンツ】トロント/ロジャース・センター、7月19日(日本時間20日)
「毎日が9人vs1人の戦いだ」
ジョン・シュナイダー監督からシーズンを通してそう言われてきたブルージェイズ打線は、それにしっかりと応え快進撃へとつなげている。
この試合でもそれが見事に勝利へとつながった。本拠地の試合でブルージェイズはまたしてもビッグイニングを作り、6-3でジャイアンツに勝利。先発メンバー全員が安打し、今季28回目の逆転勝利を挙げた。これはエンゼルスと並んでア・リーグ最多となる。
「7〜9番を打つときは、つい結果を追いがちになるが、うちの選手たちはそれをやっていない。9人全員が先発のつもりでプレーする必要があるし(野手でベンチに入る)13人全員が試合に勝つ準備をしていないといけない。今年は最初からそのことを強調してきたし、選手たちもそれをしっかり受け入れてくれている」とシュナイダー監督は勝利後に語った。
前日の試合では、ジャスティン・バーランダーから二回に一挙4点を奪う猛攻を見せた打撃陣。この日の『獲物』はローガン・ウェブだった。
序盤は走者を出しながらも得点に結びつかなかったが、六回に試合の流れを一変させる猛攻を見せる。4番ボー・ビシェットのシングルヒットに続き、アディソン・バーガーが自身初の1試合4安打目となる二塁打を放つと、アーニー・クレメントのタイムリーで1-2と1点差に。
そこからウィル・ワグナーの2点二塁打で逆転すると、タイラー・ハイネマンも適時二塁打を放ち、一挙4得点のビッグイニングを締めくくった。
下位打線の勢いはこれで止まらなかった。八回、ワグナー(8番)が1死からヒットで出塁すると、続くハイネマン(9番)がキャリア通算4本目の本塁打でこの日3打点の大活躍。リードを広げ、試合を決定づけた。
この試合で、ブルージェイズ打線が喫した三振はわずか3度。前日は2度のみで、序盤はチャンスをものにできなかったが、自分たちの戦い方を崩さなかったことが六回の4得点へとつながった。
「ウェブはオールスターに何度も選ばれている素晴らしいピッチャー。でもわれわれは、少しずつ改善していった。自分たちのやり方を徹底して貫いたことが、最後に実を結んだんだ」とシュナイダー監督は語った。
今季の強さを支えるのは控え選手たちの活躍だ。今回はハイネマン、クレメント、ワグナーにスポットライトが当たったが、シーズンを通して多くの選手がこうした働きを見せてきた。そして、下位打線が機能しているのは、選手たちがその役割を受け入れているから。彼らを称えるコメントを求められると、シュナイダー監督は舞台裏での努力にも必ず言及する。
「すべては打撃コーチたちが、選手それぞれの強みや投手がどう攻めてくるかを徹底的に分析し、良いプランを立ててくれることから始まる。そして選手たちがそのプランを信じて実行し続けてくれている。毎日試合に出られない立場でそれをやり続けるのは簡単なことではない」
また、ブルージェイズが六回まで反撃を待てたのは、先発エリック・ラウアーの好投が大きい。6回2失点、7三振、無四球、2安打(うち1本がソロ本塁打)という内容で、五回途中まで完全試合を続けるなど、チームの信頼にしっかり応えた。
「彼がやってきたこと、チームが勝つチャンスを作り続けるその貢献は、計り知れないよ。心から敬意を表したい。今のところ、間違いなく『影のMVP』だと思う」とクレメントは絶賛する。
これから先のシーズンで、どれだけ多くの『新たなヒーロー』が現れるのか。明日の試合ですらそれは予想がつかない。
