今日はキャッチが主役、1日で起こった珍/名キャッチ4選

膝キャッチからホームランキャッチ”未遂”まで

August 18th, 2025

きっとキャッチの神様がご機嫌だったのだろう。

今季もMLBでは数々の名キャッチが生まれてきたが、1日にこれだけ多様なキャッチが生まれることも珍しい。スーパープレーから危険なキャッチまで、8月17日(日本時間18日)に起きた4つの見逃せないキャッチを紹介する。

1:「捕ったのに……」ホームランキャッチ“未遂”(デーン・マイヤーズ、マーリンズ)

ホームランキャッチは珍しいが、ホームランキャッチ”未遂”はもっと珍しい。

マーリンズとレッドソックスの一戦。四回2死の場面でアブレイユが放った当たりはライトへ。マイヤーズが一度は打球を取ったように見えたが、ジャンプの揺れもあってかグラブからこぼれ、本塁打に。逆転の2ランとなり、悔しさからマイヤーズはグラブを落とし、天を仰いだ。

「打った瞬間にいい当たりだと分かったけど、途中で太陽に重なって見えなくなった。ライトはスペースがあることを知っていたから、諦めずに追いかけた。壁が迫っているのは知っていたけど、できる限りのことをしようとした」と試合後に振り返った。

しかし、九回に貴重な同点ソロを放ち、チームの逆転勝利に貢献。「本当にあの一打が必要だった」と語ったマイヤーズは、塁を回る際にガッツポーズを見せ、喜びを爆発させた。

「常に投手のために最大限のプレーをしようとしている。もちろん、自分のプレーで2点を失ったのは悔しいけど、その後のプレーでしっかりと取り返すことができた。これが野球というスポーツだよ」

ちなみに、このプレーに失策は記録されなかった。マイヤーズはもちろん、打ったアブレイユもほっとしているのではないだろうか。

2:1試合に2度のホームランキャッチ(ヘスス・サンチェス、アストロズ)

チームはオリオールズに0-12と大敗を喫したものの、数少ない輝きを放ったのが、右翼手のサンチェスだ。三回1死満塁で、ヘンダーソンの当たりを下がりながらフェンス際でジャンピングキャッチ。グランドスラムを防ぐビッグプレーで球場を沸かせた。

2度目は七回。バサヨの高く上がった打球に余裕を持ってフェンス際まで移動すると、ジャンプして見事に捕球。0-7と大きく離されていた中で、観客を盛り上げるプレーを見せ、拳を掲げながらベンチに戻っていった。

ただでさえ苦しい試合となった中で、計7失点を防ぐサンチェスのプレーがなかったらと思うと恐ろしい。

3:ヒヤッとする衝突キャッチ(フアン・メヒア、ロッキーズ)

恐ろしいといえば、ヒヤッととするようなキャッチが生まれたのがロッキーズとダイヤモンドバックスの一戦。6-4とロッキーズ2点リードで迎えた九回から登板したメヒアは、最初の打者を打ち取るも、そこから3連打で満塁とし、犠牲フライで1点を失う。

しかし、次打者は3球目を詰まらせ、打球は微妙なエリアの内野フライに。するとメヒアは迷わず一目散に落下地点へと駆け寄り、軽やかにジャンピングキャッチ。しかし、同様に走り込んでいた一塁手バーナベルと衝突し、その場に倒れ込んだが、落球は回避。執念で3アウト目を奪い、メジャー初セーブを挙げた。

数秒間、倒れたまま動かなかったメヒアだったが、手を借りてゆっくりと笑顔で立ち上がり、チームメイトと勝利を分かち合った。

「ちょっと(チームメイトを)驚かせたかったんだ」と倒れていたときのことを振り返ったメヒア。筆者がまんまとその手に引っかかったことを記しておく。

4:「10年に一度」の膝キャッチ(イ・ジョンフ、ジャイアンツ)

これには、キャッチの神様でさえ驚いているのではないだろうか。

ジャイアンツとレイズのシリーズ最終戦。四回にディアスが放った右中間への長打性の当たりにスライディングキャッチを試みると、ボールがグラブからこぼれた。しかし、咄嗟に脚を閉じたことで、ボールは膝と膝の間にはまり、フィールドに落ちずアウトの判定に。

これには、実況の面々も「あれは膝だったのか!?」と驚きを隠せない様子。「誰がなんと言おうと10年に一度のキャッチだ」とこのプレーを絶賛した。