【ホワイトソックス7−3ガーディアンズ】クリーブランド/プログレッシブフィールド、9月14日(日本時間15日)
ア・リーグ中地区首位のホワイトソックスはガーディアンズと対戦。六回にカイル・ティール(24)が2点二塁打、ミゲル・バルガス(26)が2ラン本塁打を放つなど一挙6点を奪い、7-3で勝利した。
ホワイトソックスは77勝73敗とし、ガーディアンズ(76勝75敗)とのゲーム差を1.5に広げた。さらに3連戦初戦を制したことで今季の直接対決勝ち越しも確定。最終的に同率となった場合、ホワイトソックスが地区順位で上位となるタイブレークも手にした。
「何が懸かっているかは誰もが分かっています。だからこそ初戦を取れた意味は大きいです。こういう雰囲気の中で燃えるチームですし、こうした重要な試合でプレーできることを光栄に感じます」とショーン・バーク(26)は語った。
ティールの満塁からの2点二塁打、バルガスの左翼への392フィート(約119メートル)の2ランが六回の大きな一打となったが、今季のホワイトソックスでも屈指の重要な打席も生まれた。
新人外野手トリスタン・ピーターズ(26)は無死から18球粘って四球を選び、ガーディアンズ先発ギャビン・ウィリアムズ(27)を降板させた。カウント1-2と追い込まれてから12球をファウルで粘り、ティム・ヘリン(29)、ダニエル・エスピノ(25)を相手に一挙6得点するきっかけを作った。
MLB.comの調査によると、18球を要した打席は投球数の記録が始まった1988年以降、歴代5位タイの長さだった。
さらに、四球を選んだ打席としては最多タイ。2004年6月10日(同11日)、エンゼルスのアダム・ケネディ(当時28歳)がブルワーズ戦で記録した18球に並んだ。今季メジャーでは最長の打席となった。
「1時間くらい打席に立っていた感覚でした。疲れ切りました」とピーターズは冗談交じりに振り返った。
ウィリアムズも消耗していた。8月のア・リーグ月間最優秀新人に選ばれたピーターズとの長い勝負を終え、球数は今季最多の113球に達した。五回まで無失点に抑えていたが、六回に出塁を許したピーターズとアンドリュー・ベニンテンディ(32)がともに生還。8月14日(同15日)以来となる黒星を喫した。
「ああいう打席は投手としてフラストレーションがたまりますが、あれだけ粘った彼を称えたいです。途中まで球数を数えていましたが、あまりに増えてきたのでやめました。大学時代も含めて、あれほど長い打席を経験した記憶はありません」とウィリアムズは振り返った。
ガーディアンズのスティーブン・ボート監督(41)は「2人とも素晴らしい勝負でした。ギャビンは狙った球を投げ続け、ピーターズもファウルで粘り続けた。優れた2人の選手による真っ向勝負で、非常に見応えがありました。あの打席でギャビンの球数が大きく増えたことは間違いありません」と振り返った。
そのC.モンゴメリーの一ゴロでピーターズは二塁へ向かう走塁中、一塁手ナサニエル・ロウ(31)の送球を後頭部に受けた。この失策でアンドリュー・ベニンテンディが先制のホームを踏み、ピーターズは三塁まで進塁。コルソン・モンゴメリー(24)も一塁に到達した。
ホワイトソックスのウィル・ベナブル監督(43)は、ピーターズが「送球コースに入った」と評価。「走塁の基本動作」として、毎年スプリングトレーニングでコーチ陣が指導しているプレーだと説明した。
「ボールが頭に当たった瞬間、最高の気分でした。大好きですよ。チームが盛り上がるなら何でも歓迎です」とピーターズは語った。今季はチーム150試合中145試合に出場し、打率.277、12本塁打、54打点で貢献している。
負傷離脱中のチームメート、トミー・ファム(38)はホワイトソックスのベンチで誰よりも派手に反応し、ピーターズへ大声援を送った。九回にピーターズがコナー・ブログドン(31)から前腕に死球を受けた際にも喜んだ。
「驚きません。彼は死球や四球でいつも盛り上がっています」とピーターズは笑った。
バークにとっても好投の夜となった。オープナーの後、2番手で5イニングを投げ、4安打、1失点(自責点0)で9勝目(7敗)を挙げた。前回9月8日(同9日)のパイレーツ戦では1回1/3で7失点と打ち込まれたが、この日は4イニングで各回1安打ずつに抑えた。
ショーン・ニューカム(33)は3試合で2度目となるオープナーを務め、1イニングを投げた。左腕は今季先発6試合、計10回2/3で防御率0.84を記録している。
「ピーターズのあの打席は、今季メジャーで見た中でも一番印象的だったと思います。特に100マイル(約161キロ)を投げる投手を相手にあれだけ粘る難しさは野球をプレーしていない人にはなかなか理解できないでしょう。しかも、非常に重要な場面でやってくれました」とバークは称賛した。