【ドジャース4−2メッツ】ニューヨーク/シティーフィールド、7月24日(日本時間25日)
誰がどうみてもデカイ。ドジャースの佐々木朗希(24)の試合用グラブが大きくなった。7月2日のパドレス戦(ドジャースタジアム)では3回7安打6失点でKO。ロバーツ監督は試合後、球種による癖が出ていた可能性を懸念した。
(比較する写真は、なるべく同じ投球フォームのシーンから探したが、お分かりいただけるだろうか? 写真の寄りが統一されていないことはご容赦ください)
一般的に投手の癖がグラブに出るときは、フォークやスプリットなど「指で挟む系」の球種のときは、グラブが開く。一方で直球のときは、閉じ気味になる。あるいは、グラブの角度でナイター照明が反射する、その光加減で球種を探る。
日本の球団には『投手のグラブは黒のみ。刺繍も黒糸だけ』というルールを課すチームもある。黒革のグラブが、角度や開閉などを含め打者から癖が見えにくい、とされている。大まかには、そんな傾向がある。
佐々木がコーチ陣と対策のうえ、グラブのサイズアップをしたということは開閉の幅というよりも一塁走者、あるいは一塁コーチ、二塁走者から握りが見えていたのかもしれない。
(上の写真は2026年7月17日のヤンキース戦、下は2025年10月28日ワールドシリーズでのブルージェイズ戦)
MLBでは、肉眼で見抜いた投手の癖を、電子機器を使わずに共有する行為自体は規則違反とされていない(MLB独自の運用規定であるMajor League Baseball Regulations=MLBRより)。2020年に問題が発覚したようにハイテクな電子機器を使って、分析&解読して打者やベンチに伝えることは禁止だ。
SNSなどで佐々木のグラブが大きくなったことは周知の事実。試合後には、データ解析記事などで秀逸な原稿を執筆するMLB公式サイトのデービッド・アドラー記者がグラブのサイズについて質問した。佐々木の返答は…。
「(サイズは)一緒くらいです。顔がちっちゃくなったので、そう見えるだけだと思います(笑)」
冗談でかわし、真意は明かさなかった。この返答の佐々木の意図を推察すると、グラブを大きくした事実を公の場で認めてしまうと、癖がグラブに出ていることを堂々と認めてしまう発言とイコールになってしまうから—ではないだろうか。
実は私も、このグラブのサイズアップについて質問しようと考えていた。試合後のメディア対応は通常、米メディアから始まり、その後日本メディアの質問に移行する。佐々木が、質問をかわし、はぐらかしたことは、自らの癖バレを認めるわけにはいかなかった事情があるはずだ。
とはいえ、ジョークで返すあたり心の余裕を感じさせる。メッツ戦の先発で7回3安打1失点、9三振で4勝目を挙げた。佐々木自身も気分よく、いい精神状態で調整と先発をこなしていることがうかがえる。グラブのサイズアップは、成績が向上する契機になるかもしれない。
(上の写真は、このメッツ戦=2026年7月24日、下は2025年2月)
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