ブレーブスは11月の時点で守護神ライセル・イグレシアスと1年1600万ドル(約24億円)で再契約を結んでおり、2026年シーズンもイグレシアスにクローザーを任せる方針。よって、今季40セーブ、防御率2.97をマークしたスアレスがセットアッパーを務めるという豪華な布陣になる。
今季、ブレーブス先発陣が相次ぐ負傷者に悩まされたことを考えると、補強の次のステップとして先発投手の層を厚くすることを検討すべきかもしれない。MLB.comでブレーブスを担当するマーク・ボーマンによると、ブレーブスはザック・ギャレンのような実績のある投手を獲得するために、移籍市場の動きを注視しているようだ。
一方、MLBネットワークのジョン・ポール・モロシは「ブレーブスは現在の先発投手陣に満足している」と伝えており、ブレーブスが補強を目指す最優先のポジションとして遊撃手を挙げている。今オフのフリーエージェント(FA)市場では、すでに多くの有力選手が移籍先を決めているが、遊撃手に関してはFAのトップ選手がまだ市場に残っているのだ。
ビシェットは今季ブルージェイズで139試合に出場し、打率.311、18本塁打、94打点、OPS.840を記録。ワールドシリーズ第7戦では大谷翔平から先制3ランを放ち、オールMLBのセカンドチームにも選出された。今季、チームの遊撃手合計で打率.222、3本塁打、41打点、OPS.550に終わったブレーブスにとって、ビシェット獲得は劇的なアップグレードになるだろう。
なお、ブレーブスは金河成(キム・ハソン)と再契約を結ぶ可能性も排除していないとみられる。キムは今季、レイズで24試合、ブレーブスでも24試合の出場にとどまったものの、シーズン終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を行使してFAとなった。ビシェットの契約が決まるまで、キムをめぐる市場は本格化しないことが予想されている。