2026年ワールドベースボールクラシックのルール

3:00 AM UTC

2026年のワールドベースボールクラシック(以下、WBC)は、メジャーリーグの公式ルールの下でプレーされる。すべての試合は、以下のルールで補足された2025年の公式野球規則の規定に従って行われる。

ロースター(出場登録選手)

2026年2月3日までに各チームは、それぞれのチームの出場可能選手リストに登録されている30人の選手と1人の監督、8人のユニフォーム着用のコーチからなる最終ロースター案をWBCIに提出しなければならない。承認された最終ロースターには、少なくとも14人の投手と2人の捕手が含まれていなければならない。

指名投手プール(予備登録投手)

各チームは、ラウンド間で入れ替え可能な投手の「指名投手プール」(最大6人の予備投手)を登録できる。最終ロースター(30人)内には、プール内の投手と交代する可能性のある投手を最大4人まで指定する。名簿はロースター提出時にWBCIへ提出する。つまり、投手の予備メンバーを6人、あらかじめ登録する必要がある。その6人と入れ替える可能性のある投手は本登録の14人以上の投手の中から事前に4人、決めておかなければいけない。

出場選手資格

選手は以下の条件のいずれかを満たす場合にのみ、その資格を得る。

・WBCの予選または本大会ラウンドの開始時に過去にチームの最終ロースターに登録されたことがある。

・大会開始の3カ月前の時点で所持している有効なパスポートによって証明されるチームの国または地域の市民である。

・WBCIが十分と認める文書によって証明されるように現在、チームの国または地域の合法的な永住者である。

・出生証明書またはそれに相当する文書によって証明されるように、チームの国または地域で生まれた。

・パスポートまたはWBCIが十分と認めるその他の文書によって証明されるチームの国または地域の市民である。

・出生証明書またはそれに相当する文書によって証明されるチームの国または地域で生まれた親が少なくとも1人いる。

・市民権またはパスポートを申請した場合、チームの国または地域の法律に基づき、正当な手続きを経て市民権またはパスポートが付与されることを示す、WBCIが十分と認める文書による証拠を提示する。

各MLB球団の選手制限

2026年の大会へのMLB傘下所属選手の参加は完全に選手自身の自発的な意思によるものであり、WBCIの承認を条件とする。国際野球の振興という観点から、この承認が不当に拒否されることはない。ただし、メジャーリーグの球団は以下の場合に出場に異議を申し立てることができる。

(1)所属する傘下選手のうち15人を超える選手が参加に同意した場合

(2)参加資格を満たす選手の参加について、その参加が負傷の不当なリスクをもたらすという理由がある場合

(3)昨季の8月31日時点においていずれかのメジャーリーグ球団のアクティブ・ロースター(26人のベンチ入り)または負傷者リストに登録されていた自球団の選手のうち、10人を超える選手が参加に同意した場合

以上の3項目に該当する場合には書面による異議申し立てを行うことができる。最大参加人数の異議申し立てに関する裁定は、WBCIが下す。MLB球団からの選手参加の上限に達した場合、WBCIは、参加可能なMLB傘下所属選手が少ないチームのロースターを優先するという原則に基づいて、参加する選手を選択する。

負傷者

チームは選手、監督、コーチが負傷し、大会の全部または一部に継続して参加できなくなる特定の負傷または疾病があることをWBCIが確認した場合、最終ロースターの選手、監督、コーチを交代させることができる。

負傷者として指定された選手は、以降の大会の試合に参加する資格を失う。連盟チームは、最終ロースターにおいて負傷者として指定された選手をそのチームの出場可能選手リストに登録されていた別の選手と交代させることができる。負傷者として指定された投手は投手とのみ交代でき、投手以外の負傷者として指定された選手は投手以外の選手とのみ交代できる。負傷した捕手が抜けることで連盟チームの捕手が2人未満になる場合、負傷者として指定された捕手は捕手とのみ交代できる。連盟チームは、妥当な期間内にWBCIが指定する人物に交代の書面による要請を提出し、その交代選手が大会の試合に出場する前にWBCIの承認を得なければならない。

捕手以外の選手が大会の1次ラウンドで負傷した場合、その選手の交代要員は大会の次のラウンドが始まるまでプレーできない。捕手以外の選手が大会の準々決勝ラウンドで負傷した場合、その選手の交代要員は大会の準決勝までプレーできない。選手が大会の準決勝で負傷した場合、その選手の交代要員は認められない。本項の規定にかかわらず、負傷した選手が捕手であり、その離脱によって連盟チームの捕手が2人未満になる場合、交代する捕手はいかなる状況でも次の試合からプレーできる。

自動ストライク・ボール判定(ABS)チャレンジシステム:自動ストライク・ボール判定(ABS)チャレンジシステムは、2026年のWBCの試合中には使用されない。

ベースのサイズ:公式野球規則2.03に従い、一塁、二塁、三塁のベースは18インチ(約45.7センチ)四方となる。

投手起用の制限

チームがプレーする大会の試合において、公式野球規則は次のように補足される。投手は以下の規定に従わなければならない。

  • 前回登板時に50球以上を投げた場合、前回の登板から最低4日が経過するまで投球してはならない。
  • 前回登板時に30球以上を投げた場合、前回の登板から最低1日が経過するまで投球してはならない。
  • 2日連続で登板した場合、2日目の登板から最低1日が経過するまで投球してはならない。 2日間にわたる2試合連続の登板で投げた合計投球数は、投手の休養制限を決定するためには使用されない。

以下の球数を超えて投球してはならない。

  • 大会の第1ラウンドでは1試合につき65球
  • 大会の準々決勝ラウンドでは1試合につき80球
  • 大会の決勝ラウンドでは1試合につき95球
  • ただし、打者の打席を完了させるためにそれ以上の投球が必要な場合は除く。

MLB傘下所属選手である野手(投手以外の選手)は、

(1)いかなる状況であってもオープン戦(エキシビションゲーム)において、

(2)試合運営技術委員会が当該大会の試合でそうすることを当該WBC連盟チームに事前に許可した場合を除き、大会の試合において、

連盟チームのために投球することは認められない。

上記を除き、野手の起用に関する制限はない(公式野球規則4.03(c)(4)に含まれる、野手が投手として試合に出場することに関する制限は、大会の試合には適用されない)。

投手起用制限の規則の適用において、両方の準決勝の試合は、遅い方の準決勝が行われた日に開催されたものとみなされる。

投球数制限の適用において、故意四球を成立させる目的で投じられた、または合図された投球は、全体の投球数制限にはカウントされない。投手が打者の打席中に1試合の最大投球数の上限に達した場合、その投手は当該打席またはイニングが終了するかのいずれか早い方まで、試合を続けることができる。

大差による早期終了(コールドゲーム)

球審は大会の第1ラウンドにおいて、以下の場合に正式試合を宣告し、リードしている連盟チームに勝利を与える。

  • 七回完了後、いずれかのイニング終了時に当該連盟チームが10点以上リードしている場合
  • 五回完了後、いずれかのイニング終了時に当該連盟チームが15点以上リードしている場合

延長戦

十回以降のすべてのイニングにおいて、攻撃側の連盟チームは二塁に走者を置いてイニングを開始する。イニングの先頭打者は、この延長戦の規則がない場合にイニングの先頭となるはずだった打者が引き続き務める。二塁走者は、イニングの先頭打者の直前を打つ打順の選手(またはその選手の交代要員)とする。

各準々決勝の試合において、第1ラウンドの各プールの1位チームにホームチームの指定が与えられる。第1ラウンドの各プールの2位チームは、ビジターチームに指定される。

準決勝および決勝の試合を含む各決勝ラウンドの試合において、大会での勝率が高い連盟チームがホームチームとなる。決勝に出場する連盟チームの大会勝率が同じである場合、WBCIはコイントスを行ってホームチームを決定する。

プール戦およびタイブレークの手順

1次ラウンド:1次ラウンドにおいて、各プールのチームは1次ラウンドの勝率に従って順位付けされる。各プールで勝率が上位の2チームが、準々決勝ラウンドに進出する。大会の1次ラウンドのプール戦終了時に、プール内の複数のチームが同じ勝率で並んだ場合、以下の優先順位に従って順位を決定する。

  • 同順位となったチーム間の直接対決で勝利したチームに上位の順位が与えられる。3チーム以上が同順位で並び、そのうちの1チームが同順位の他のすべてのチームとの試合に勝利している場合、そのチームが上位となる。同様に、同順位のチームのうちの1チームが、同順位の他のすべてのチームとの試合に敗れている場合、そのチームは最下位となる。
  • 同順位のチームは、同順位のチーム間で行われた当該ラウンドの試合において、失点を守備アウト数で割った数値が最も低い順に順位付けされる。
  • 同順位のチームは、同順位のチーム間で行われた当該ラウンドの試合において、自責点を守備アウト数で割った数値が最も低い順に順位付けされる。
  • 同順位のチームは、同順位のチーム間で行われた当該ラウンドの試合における打率が最も高い順に順位付けされる。
  • WBCIが実施する抽選によって順位が決定される。

大会からの降格

大会の上位16チームは、次回のWBCへの自動招待枠(シード)を獲得する。2026年大会の終了後、1次ラウンドの各プールで最下位となったチームは、予選ラウンドに降格する。