ベリンジャー、キャリア初の1試合3HRでチーム5連勝

3発目のボールをとった少年と交流も

July 12th, 2025

ヤンキース11-0カブス】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、7月11日(金)日本時間12日

「Belli Bomb(ベリンジャーの一撃)」

大きなアーチが、ブロンクスの空に描かれるたびに、バックスクリーンにはこんな言葉が表示された。

今季、カブスから移籍したコディ・ベリンジャーが三回に14号2ラン、五回に15号2ラン、さらに八回に16号2ランで3本塁打、6打点の大活躍で、チームの5連勝に大きく貢献した。

まず三回、1死二塁の場面で、カブス先発クリス・フレクセンの低めカーブを強振すると、打球は右翼席に吸い込まれていった。続く五回、再び1死二塁でカブス2番手の左腕シールバーの高め直球を再び右翼席に叩き込んだ。

七回の当たりは「幻の3本目」になった。

3番手の左腕ウィックスの内角低めシンカーを振り抜くと、打球は再び右翼へ。しかしカブス右翼のタッカーがジャンピングキャッチし、3本目は古巣のチームメイトの好守備に阻まれた。

七回が終わり、8-0と一方的な試合だったが、ベリンジャーは攻撃の手を緩めず。八回に1死二塁で左腕ウィックスの低めスライダーを強振すると、打球は再び右翼席に吸い込まれていった。球種は異なるが、幻の1本を含め、ほぼ同じ軌道で打球は大きなアーチを描いた。

センターのクロウ=アームストロングがフェンス際でジャンプし、しゃがみ込むと、ベリンジャーは「取ったと思った」とスピードを落とした。しかし球場の照明が落ち、二塁のジャッジが笑顔で走り出すと、信じられない、というように苦笑いしながらダイヤモンドを走った。

「最高の気分だよ。初めての1試合3本塁打だからね。もちろん3本塁打はどこで打っても特別だけど、今日は初めてだったから格別」と表情を崩した。

相手カブスは、2023年、24年にプレーした古巣で、試合前には元チームメイトやスタッフたちを懐かしい再会を果たした。

「シカゴで過ごした2年間は最高だった。本当にいい仲間ばかりだったから、皆に会えてうれしかった」

大きな3発を目撃した観客の拍手が鳴り止まず、ブーン監督やチザム、主将ジャッジに促され、カーテンコールに応じた。

「3発は誰にとっても特別だが、ピンストライプをまとっての3発は特別だと思う」とジャッジもチームメイトの活躍を称えた。

移籍後初めてのシーズン前半を振り返り、「ここは毎日勝つのが当たり前の場所。経験豊富な選手ばかりで、僕も全力で準備してチームを勝たせたい」と決意を語る。

キャリア初の3本塁打の試合後、うれしい出来事もあった。

3本目のボールを捕った少年から、ホームランボールを受け取り、サインボールをプレゼントした。

「ボールも戻ってきたし、いい思い出になった」

友達と観戦に訪れ、ボールをキャッチしたニューヨーク在住のアレックスさん(12歳、写真真ん中)は興奮気味に「とってもびっくりした。ボールを捕れただけじゃなく、ベリンジャーにも会えて、嬉しくてたまらない」と話した。

エメットくん(13歳)、ブランドンくん(11歳)は共に地元で野球をプレーする野球少年で、「今まではジャッジのファンだったけれど、今日から大好きな選手はベリンジャーだよ」と3人は口を揃えた。