週末の注目対戦の一つが、ドジャースとヤンキース3連戦だ。昨年のワールドシリーズ以来の対戦となる両リーグの名門球団の今季初対戦となる。ヤンキースは35勝20敗(勝率.636)でア・リーグ東の首位、一方ドジャースも34勝22敗で勝率.607でナ・リーグ西の首位に立つ。(5月29日現在)
今回は両チームの先発投手の球種、過去の対戦などを紹介したい。ちなみにヤンキースはまだ先発予定を発表していないため、ローテーションからの予想となる。
5月30日(金)
ヤンキース:左腕マックス・フリード、7勝0敗 ERA1.29
フリードは平均94マイル(151キロ)の直球、シンカー、カーブ、チェンジアップ、スイーパーなど7球種を巧みに投げ分ける。特に今季はスイーパーとカーブでも空振り率が高い。
ドジャースとは過去10試合で対戦。直近では昨年5月(4失点)、9月(3失点)でいずれも負け投手になっている。ドジャースの主軸ベッツは過去30打数2安打、フリーマン(打率.154)、スミス(.120)とも相性がいいが、左打者の大谷翔平には5打数3安打(1本塁打含む)で打率6割をマークされているほか、エドマンやロハス、左のマンシーとは相性が悪い。
ドジャース:右腕トニー・ゴンソリン、2勝1敗 ERA4.68
一方、ゴンソリンは平均93.5マイル(150.4キロ)の直球、スプリット、スライダー、カーブの4球種で、スプリットとスライダーでの三振率が高い。過去にヤンキースとの対戦はほとんどないが、パドレスでプレーしていた左打者のグリシャムとは15打数7安打(1本塁打)と打ち込まれている感がある。
ちなみにDHが採用される前にフリードとゴンソリンは打席でも対戦し、お互いに安打を放っている。
5月31日(土)メジャー2年目対決
ヤンキース:右腕ウィル・ウォレン、3勝2敗、ERA4.09
2年目のウォレンは直球、スイーパー、シンカー、チェンジアップ、カットが持ち球で、スライダー気味のスイーパーを軸に打たせて取る投球が得意。立ち上がりはいいものの、打順が一巡した三回に失点することが多いのが懸念。ドジャースとはこれが初対戦で、強力打線にどう対抗するが要注目。
ドジャース:右腕ランドン・ナック、2勝2敗 ERA5.22
ドジャース先発はこちらも2年目のナック。直球、スライダー、チェンジアップ、カーブ、カットが持ち球。スピン率が高い直球での空振り、また右打者には変化の大きいスライダー、左には落差の大きいチェンジアップを効果的に使う。ナックもヤンキース戦の先発は初めてになる。
6月1日(日)山本由伸のワールドシリーズの再現なるか
ヤンキース:未定
ドジャース:右腕山本由伸、6勝3敗 ERA1.97
山本はこれがヤンキース戦3度目の先発。
昨年6月にヤンキースタジアムでの初対戦では七回を2安打、7三振、無失点に抑えたほか、ワールドシリーズでは七回途中まで投げ、1失点と好投している。
平均95.3マイル(153.3キロ)の直球、スピン率の高いスプリット、落差の大きいカーブ、手元で横に変化をするカット、シンカーなど6球種を多彩に操る。初球ストライクから、2球目でスプリットで追い込む圧巻の投球でヤンキース打線を何安打に抑えられるかも注目だ。