マウンドの姿は、チームに安心感を与えた。リードを守り、勝利に導いた。投げるだけではなく、フィールディングでも窮地を救った。2−0の三回無死一、二塁。打者ウィルソンのバントは、強く転がり、チャージをかけた一塁手のフリーマンが捕球できず。すぐさま山本が拾い上げ、ダッシュで打者走者を追いかけ、ヘッドスライディングした左足にタッチした。
「本当はサードでアウトにするのを狙っていたんですけどちょうどいいところ(一塁方向)にバントを決められてしまったのでとりあえず(アウト)一つ、取れるように頑張りました」
1死二、三塁の後は、ショートゴロの1失点のみ。最小限のダメージで切り抜けた。プロ野球オリックス時代は2021年から3年連続でゴールデン・グラブ賞を獲得。好守備でピンチの拡大を防ぎ、最小失点でしのいだ。
前回先発だった20日のダイヤモンドバックス戦(ロサンゼルス)では六回までノーヒット投球。好調の中で迎えた投球にも「毎週、気持ちを切り替えてあまり前回のピッチングを持ち込むことなくそういう意識でやっている。また新しい試合に挑む、新たな気持ちでマウンドに上がりました」と気を引き締めた。
メッツに2連敗して迎えた一戦。流れを引き寄せたのは大谷のバットだった。プレーボール直後。先発ウィリアムスの初球、内角ボールゾーンの96.5マイル(約155キロ)をライトスタンドに突き刺した。先頭打者ホームランは2試合連続。19号はジャッジ(ヤンキース)、シュワバー(フィリーズ)を抜き、メジャー全体で単独トップに立った。
MLB公式サイトのサラ・ラングス記者のXによるとシーズン54試合時点で19本塁打は球団記録では1951年のホッジスに次ぎ、2019年のベリンジャー(現ヤンキース)らと並ぶドジャース史上2位タイ。さらに27日のガーディアンズ戦で3試合連続で先頭打者ホームランを放てば、1996年のアンダーソン(当時オリオールズ・4試合連続)、2018年のアクーニャ(ブレーブス)、2023年、バーデューゴ(当時レッドソックス)らに並ぶ史上4人目となることを伝えた。
大谷の一発で勢いをつけ、エースの山本が好投で貢献。投打の中心が活躍し、打線は1番から7番まで打点を挙げるなど切れ目なく得点を加えた。
