ドジャースの山本由伸(28)が、主要タイトルとは別の数字でMLBトップを狙える位置につけている。21日(日本時間22日)のパイレーツ戦では6回1/3を5安打2失点、1四球、9三振。今季23先発で12勝7敗、防御率2.61、151回2/3、145三振となった。
最多勝、最優秀防御率、最多奪三振といった主要タイトルでは、首位との差があり、現状では逆転のハードルは高い。
(記録は米国時間8月21日終了時点)
【主要3部門】
・12勝=ナ・リーグ8位
・防御率2.61=同5位
・145奪三振=同11位
最多勝はクリストファー・サンチェス(29)の16勝に4差。最優秀防御率はジェイコブ・ミジオロウスキー(24)の防御率1.75に対して山本は同2.61、最多奪三振もミジオロウスキーの210三振に65差がある。残り約1カ月で主要タイトルを獲得するには、山本自身の好投に加えて上位投手の成績も影響する。
一方、先発投手としての安定感を示す数字では、MLBトップを十分に狙える。
【安定感を示す主要指標】
・QS18度=MLB2位タイ(1位はマーリンズのサンディ・アルカンタラ(30)の20度)
・QS率78.3%=規定投球回到達投手でMLB1位(2位はアルカンタラの74.1%=20度/27先発)
・WHIP0.90=MLB2位(1位はブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキー(24)の0.76)
・被打率.187=MLB3位(1位はミジオロウスキーの.152)
今季23先発のうち18試合で、6回以上を投げて自責点3以下に抑えるクオリティスタート(QS)を達成。約5試合に4試合の割合となるQS率78.3%は、規定投球回到達投手では両リーグトップだ。
さらにWHIP0.90はMLB2位。被打率.187もMLB3位で、ナ・リーグでは2位に位置する。つまり山本は「走者を出さない」「打者に安打を許さない」「長いイニングを大崩れせず投げる」という複数の指標でMLB最高水準の数字を残している。
8月も4先発で26回、自責点6、防御率2.08、27奪三振、7四球。シーズン終盤に入っても安定感は続いている。
主要タイトルの獲得は簡単ではない。それでもQS率、WHIP、被打率という先発投手の安定性を映す数字ではトップ争いを続けている。残り約1カ月、この水準を維持できれば。そして、仮に「安定王」というタイトルが存在するならば、山本が受賞にふさわしい。
