【一問一答】山本由伸、日本投手初ワールドシリーズMVP

「今までで一番くらいの喜び」

November 2nd, 2025

ブルージェイズ4-5ドジャース】トロント/ロジャースセンター、11月1日(日本時間11月2日)

ドジャースの山本由伸(27)はワールドシリーズ(WS)第7戦で4-4の同点、九回1死一、二塁から登板し、2回2/3を1安打無失点。第6戦で6回96球を投げてから、中0日の連投で2日連続で勝利投手になった。日本選手として、2009年の松井秀喜(当時ヤンキース)以来、2人目のMVPに輝いた。日本投手としては初。試合後、会見場とMLBネットワークの番組内での主な一問一答は以下。

<会見場にて>

――WS負けることは選択肢はない、と。どういうメンタルで向き合ったか

「きょうドジャースがワールドチャンピオンで締めくくることができて、すごくやり切った達成感と喜びを感じます。本当に全員が出し切ったので、僕はきょう2日連続で投げましたけど、他の選手もコンディションはギリギリでも、できることを本当に全部やって、プレーしたのでもう本当に気持ちが一つになった結果だと思います」

――体の状態はどうだったのか

「今はすごくいいですけど、ブルペンで作り始めた時は、まだ投げられる確信はなかった。体調的にも。もちろん、投球はできますけど、この第7戦という試合で、うん、絶対に落とせなかったので、その責任もありますし、どうだろう? という迷いというか、そういったものがあったんですけど、(体が)温まっていくうちにそれもほぐれて、いけるぞ、っていうところまで(コンディションを)持っていけたので(首脳陣に)いけると言いました」

――2日連続で投球して体はどんな感じか

「肩肘が、というより本当に体がドッというか、やり切ったという感じです」

――投げる、という話は自分からか、コーチから持ちかけたのか

「まずきのう投げ終わって、最終登板だと思っていたので、ずっと練習を教わっている矢田(修)先生に1年間ありがとうございました、と伝えたんですけど『あしたブルペンで投球できるくらいには持っていこうか』といわれて、まあ一応、というか、なんていうんだろう、ブルペンにいるだけで何か力になるなら、と思ったことが始まりで、(ホテルに)帰って矢田先生に治療をしてもらって、きょうも(朝)起きて、こっちに来る前にホテルで治療してから、動作のアドバイスとか、きょう体がこんな感じだから、こんな感じで動いていこうか、みたいなまだ、投げるとかじゃなくて。練習してみたらすごい感覚がよくて、なんか本当に気づいたらマウンドにいました」

――投げる、というのは矢田先生から

「まず矢田先生が、最後ブルペンで投げられる姿を見せられるだけでも勝負っていうのは何か空気が変わったり、そういうのもあるし、みたいな感じでどんどん(気持ちを)乗せられました。本当に感謝しています」

――第6戦後、第7戦もプレーする選手は大変だ、と発言した。実際には

「大変。でも、やり切ったから今まで感じたことのない喜びも今、感じていますし、本当にやり切ったからこそ、やってよかったな、って今は思えるので、今後の自分の一つ、成長につながった。成長ってそんなもんじゃないですけど、すごい1日になりましたし、また一つレベルの上がったようなそんな感じがします」

――これだけタフに投げて、今は何がしたいか

「もう帰りたいです」

――お祝いは

「まだ何にも考えていないですけど優勝できたので、それが一番うれしいです」

――引退するカーショー選手について

「今までで一番強いハグをしていただきました。本当に頑張ってよかったな、って思いましたし、やっぱり何にも表すことができないような、そんな喜びを感じました」

――クローザーの役割のイメージは、MVPトロフィーの重さは

「最初は第3戦も延長戦がありましたし、何があるか分からないという気持ちで試合に合わせていこう、となったんですけど、展開によってはクローザーもあるかも、みたいになってきてすごい不安な気持ちになりましたけど、なんとか結果、投げられたので。トロフィーは普通に重かったです、疲れとかじゃなく、はい」

――ピンチでゴロを打たせた投球は

「とりあえず、不用意な投球というか、なんだろうな、(ストライク)ゾーンに入れにいくような投球だけはやめよう、と。基本のことですけど、そこを意識して高さ、コース、本当に基本のことばかりですけど、そこに集中してなんとか投げました」

――限界を超えた感覚、投げる怖さは

「限界を超えた、というような感覚はないですね。投げられる、というチームも僕がいける、っていわないと出さないかな、というように声をかけていただいたので、気持ちに余裕を持って、準備できたと思います。**そのおかげでいいピッチングになりましたし、限界を超えたという感覚はないですけど、プロに入って2日連続、登板する経験は初めてだったので、そこに関しては一つまた新しい自分が、いけるんだ、っていう自信になりました。(怖さは)もちろん、こういう落とせない試合だったり、そういうときは怖さというか不安は、失敗したらどうしよう、というネガティブな気持ちから登板前は緊張とか、そういうものはもちろんきますけど、しっかり落ち着いて、集中して深呼吸して、いつも通り試合に入りました」**

――最後のアウトの瞬間は

「もう信じられなというか、最後何を投げたのか、思い出せないようなそういった興奮がありましたし、チームメートが自分のところにきてくれたときは、すごく本当に今までで一番くらいの喜びを感じました」

――涙は出たか

「涙は出ましたね、すごく久しぶりに、うん、もうあふれてきました。すごくうれしかったです」

<MLBネットワークにて>

――第6戦に投げて、第7戦で7アウト以上を取ったのは99年ぶり

「いやあ、自分でも信じられない結果に終わって、すごくうれしく思いますし、本当にサポートしてくださったみなさんに感謝してもし切れない、そんな気持ちです」

――2日続けてこれだけ投げることはどうしたらできるのか

「正解というのは、分からないですけど、もともと僕が19歳くらいの時に日本の1軍の試合で初めて投げて、1試合投げたら10日くらい、肘が伸びないくらい(張って)パンパンだったんですけど、そこからトレーニングだったり、フォームをちょっと変えてりして、どんどん負担なく、全身を使ったフォームで投げられるようになった。今日こんな結果になったので、積み重ねてきたのは間違いじゃなかったんだな、と思いました」