山本由伸、開幕投手に向け「特別な試合。自分の持っている力以上のものを出せるように」

March 16th, 2025

「今永さんとはすごく連絡を取っているんですけど、あまり真剣な会話をしていなくて」

3月16日の公式会見。ドジャースの山本由伸(26)は開幕戦で投げ合うカブスの今永昇太(31)について話題が及ぶと、笑みをたたえながらそう語った。「真剣な会話」以外となれば、おそらく、楽しい、ちょっとふざけたり、じゃれ合うような内容なのかもしれない。山本が後輩だが、先輩に対してもひるまずイジることができるのが、山本のキャラクターであり、才能の一つだ。

アリゾナでの春季キャンプ中のことだった。今永がショッピングモールに靴下を買いにいったときに山本の知人と遭遇。すぐさま、その情報を得た山本は今永に「靴下買っている場合じゃないですよ」とLINEを送った。フィールドの外では仲のいい先輩後輩だが、今回は日本での開幕戦で投げ合う、という過去に例のないシチュエーション。山本も自然と意気込む気持ちが強くなるようだ。

「開幕戦という試合で東京シリーズの特別な試合で日本人同士が先発するので、本当に特別な試合になると思うので、とにかく自分の持っている力以上のものを出せるように頑張りたいと思います」

普段なら、自分の持っている力を出して、自分にできることに集中して、という趣旨の発言が多い。だが、今回ばかりは「自分の持っている力以上」という山本にしては珍しい表現に秘めた闘志がうかがえた。それだけ、母国開催で多くの日本のファンが注目する一戦にかける意気込みがある。

「今までお世話になった方、応援してくださった日本のファンの方に見に来ていただける機会なので、しっかりといい姿を見せられたらうれしいなと思っています」

開幕戦の大舞台だが、米国内で調整する他球団と比較すれば、オープン戦の終盤に差し掛かる時期。日本のファンは、オリックス時代のような100球以上での完投を期待するかもしれないが、実際には80球前後が交代の目安になる。10月下旬まで続くプレーオフ期間まで山本がエースとしてフル回転することを想定すれば、凱旋登板とはいえ、いきなりフルパワーで100球を投げさせるわけにはいかない事情もある。好投して、スイスイとイニングを消化できれば、6〜7回まで投げ、責任投球回を完了することができる。両先発が好投する投手戦になれば、由伸がいう「自分の持っている力以上のもの」が必要になるかもしれない。