<ドジャース3−0カブス>
圧倒した。直球は低く強く、スプリットは鋭く落ち、カーブで緩急をつけ、さらにカットボールとツーシームが効果的だった。山本はカブス打線を寄せ付けず、勝利の流れを引き寄せた。五回までは0−0の投手戦。失点の気配を感じさせず、味方打線の奮起を待った。
「戻ってきて一発目の試合だったので、いい勝ち方ができた。立ち上がりからいいリズムよく投げられたのがよかった。自信を持って投げていけたのがよかった」
4月4日からフィリーズ、ナショナルズと続いた東海岸の遠征では2勝4敗と負け越した。ロサンゼルスに戻り、6連戦の初戦で最高の勝ち方に貢献した。
最速は96.7マイル(155.6キロ)。6イニングで4度の三者凡退。唯一のピンチは、四回1死でタッカーが一塁線を破る二塁打、続く鈴木がライト前ヒットで続いた。一、三塁になるかと思われたが、鈴木が一、二塁間で挟まれ、タッチアウト。2死三塁で4番のブッシュを空振り三振に仕留め、雄叫びをあげた。
球数は今季4度の先発で最多の103球。100球を超えるのは、昨季6月7日のヤンキース戦(ニューヨーク)で106球を投げて以来だ。
「球数は今シーズンで一番多かったですけど、体感では疲労感が残り過ぎるわけではなく、いい力感で投げられた」
六回は2死から1番のハップに四球を与え、迎えるカブス最強打者、試合前時点で打率.322と好調のタッカー。フルカウントから、最後はカットボールで空振り三振に仕留めた。三塁側ダッグアウトに戻る際には、スタンディングオベーションが沸き起こった。
その裏にエドマンが1死一、二塁でレフトスタンドへ6号決勝3ラン。山本に勝利投手の権利をもたらす大きな一発で勝利お大きくたぐり寄せた。
由伸はこの日の9三振を加え、今季28三振はメジャー全体1位に立った。抜群の安定感、相手打線を支配する力、そして信頼感。2年目の山本はMLBの投手史上最高額、12年総額3億2500万ドル(約465億円)の価値にふさわしい投球を続けている。
4月12日(日本時間13日午前10時10分開始)のカブス戦には、佐々木朗希(23)が先発する。由伸はメジャー初勝利を目指す後輩へ、いい流れでつないだ。
