ダルビッシュ、四回途中8失点KOで3敗目

4度目先発でも初勝利&日米通算最多204勝ならず

July 25th, 2025

カージナルス9−7パドレス】セントルイス/ブッシュ・スタジアム、7月24日(日本時間25日)

パドレスのダルビッシュ有(38)が中4日で4度目の先発に臨み、3回1/3で69球を投げ、8安打8失点で3敗目を喫した。右肘の炎症で入っていた負傷者リスト(IL)から復帰して、今季初勝利と日米通算最多となる204勝(MLB110勝、日本ハム93勝)は次戦に持ち越しとなった。松井裕樹(29)は2番手で登板し、1回1/3を投げ、1安打無失点だった。

ボールがストライクゾーンの真ん中付近に集まった。久しくなかった大炎上。二回に3ランを2本浴びるなどダルビッシュは四回途中でKOされ、マウンドを降りた。

「決めに行こうとしているところで甘くなっている。それは今日に限ったことではない。もう21年やっていますから、4先発目でまだそれを話さなきゃいけないというのが、自分の今の実力」

8失点は2022年4月12日のジャイアンツ戦以来、約3年ぶり。3月中旬に発症した右肘の炎症から先発復帰して、本調子には戻っていない。左足の上げ方、タイミングなどはバリエーションをつけ、打者のタイミングを狂わす工夫をしている。さらにこの日、ウオーミングアップ中のブルペンで投手プレートの踏み位置の変更を決断した。今季は三塁側の端に右足をセットしたが、プレート中央に寄せた。

「(前シリーズの遠征地)マイアミでブルペンを投げた時は、三塁側から投げていたんですけどストライクゾーンのどこに投げたか、をみたときにフォーシームが外甘め、右バッターの。左(打者)の外を狙ったのが、こっち(外角)にボールだったのでじゃあ、この分(打者に向かって左側に)動けばちょうどいいところにいくかな、ということでブルペンからそういうふうに変えました」

しかし、三回からは従来の三塁側に戻し、2三振を含む三者凡退。四回には1失点し、交代を告げられた。この日、試合開始時点の気温は34度。チームの練習時間帯にフィールドに出て、暑さに慣れるなど気象条件に適応する工夫をしてプレーボールに備えた。負傷から復帰して今季初勝利、そして日米通算で歴代単独1位となる204勝は28日(日本時間29日)以降、ホームのサンディエゴでのメッツ戦に持ち越す。

「すごく楽しみにされている(ファンの)方もいらっしゃるのでやっぱり、自分としてはすごく勝ちたい気持ちは強いんですけれどもそれができていないので、ファンの方にもチームにも非常に申し訳ないと思っています」

中4日で登板を迎え、気温30度を超える環境で69球を投げ、最速95.2マイル(153.2キロ)をマークしたことは収穫。次回はチームを勝利に導く投球で白星をつかむ。