【ナショナルズ4−2パドレス】ワシントンD.C./ナショナルズ・パーク、7月19日(日本時間20日)
前進した。一定の手応えもあった。しかし、試合後のダルビッシュは開口一番、反省の言葉を口にした。
「いやあ、ちょっと今日はダメでしたね、自分の中では。体は動いていましたけど、あんまりパワーを感じられなかったですし、真っすぐとか大事なところで真ん中であったりとか、そういう(甘い)ところに行っていた。アウトも取れたりしていましたけど、やっぱりラッキーな部分もすごくあった。この結果以上に僕としてはあんまりいい感じではなかった」
雷雨の予報で1時間5分、開始が遅れた。一回は三者凡退と順調に立ち上がったが、二回に3連打を浴び、2点の先制を許した。2−2の五回には内野ゴロの間に3点目を与えた。それでも、右肘の炎症で開幕から入っていた負傷者リスト(IL)から復帰して3登板目で初めて5イニングを投げ切った。
シルト監督は「全体的に状態は戻ってきている。でも無理はさせたくなかった」と降板の理由を説明。登板後、右肘の回復が順調なら、次回の先発は中4日で24日(日本時間25日午前8時45分開始)のカージナルス戦(セントルイス)の見込み。中4日で迎える4度目の先発を見据え、前回の83球を下回る球数で交代を決断した。
打者1巡目は基本的に2024年型の左足を挙げて、二段モーションぎみにタメを作るフォームで投じた。2巡目は、今春のキャンプから取り組む、二段モーションのようなタメは作らず一連の流れの中で投げ、打者のタイミングが合わないように工夫を凝らした。
「どういう形であれハードヒットを許しても、抑えればいい。あんまり下を向かずに、アウトを取れればいいや、というふうに思っていた」
攻守のサポートもありながら、負傷明けで5回3失点は、着実に前に進んでいる。あとは、結果がついてくるのを待つだけだ。
「やっぱりチームが勝つことがもちろん一番ですけれども、やっぱり自分としてもスッキリするような内容とか結果が早くほしい。それがちゃんとできるように、また練習なりしっかりしていきたいと思います」
今季初勝利、そして日米通算204勝はセントルイスのマウンドで達成する。
