【一問一答】ダルビッシュ、ドジャース戦で6回1失点で3勝目

「今日はいいムードだった」

August 23rd, 2025

パドレス2−1ドジャース】サンディエゴ/ぺトコパーク、8月22日(日本時間23日)

ダルビッシュ有(39)が中4日で9度目の先発に臨み、6回で74球を投げ、1安打1失点と好投し3勝目(3敗)を挙げた。「1番・DH」の大谷翔平(31)とは2打数無安打、1四球だった。ナ・リーグ西地区ではドジャースとゲーム差なしで並んだ。試合後、メディア対応の主な一問一答は以下。

――素晴らしい内容、満足できる投球だったか

「そうですね、結果的にも内容も良かったと思います」

――初回から持てる球種を出し惜しみになく投げた

「前回(8月17日)けっこう真っすぐを使っていたので、向こうも(配球として)変化球が多くなるのは分かっていたと思うんですけど。でもやっぱり、僕はいつもドジャース戦はいろいろ(普段のピッチングとは)違うことをするので、向こうも(対策が)確定的ではないというところでいろいろ(球種やタイミングを)ミックスしたのは良かった」

――それだけでなく、1球1球のタイミングを外すなど工夫した

「まだちょっと段階的にそこまで去年の最後の方ほどタイミングを崩せるようなレパートリーをまだ使えてない。でも少しずつそういうのもできているのでいい傾向だと思います」

――1 点を争う展開で、大谷と3打席の対戦はタフだったと思うが

「先週も日曜日に、4日5日前に対戦していますし、ただでさえ、3打席目は難しいですから。やっぱりちょっと考えながら(六回の第3打席は)フォアボールでもいいっていうような配球を(した)。それはちょっと申し訳ないんですけど、大谷君にはそうしました」

――キーポイントになる場面は

「最後のやっぱり六回じゃないですか。ワンアウト一塁で大谷君が盗塁するのかどうかで、ベッツですから。その後はスミス、フリーマンですから、2球でゲッツー(三ゴロ併殺打)を取れたのが一番大きかったと思います」

――この一戦、チームの雰囲気は

「どうか分からないですけど、ホっとはしているんじゃないですか、みんな。前回のカード(ジャイアンツに3勝1敗)は勝ち越しているので、その中で前回(ドジャースタジアムで)3連敗してますから、ちょっと不安もある中で初戦を勝ったのはみんなホっとしてると思います」

――今回、調整が中4日だった。この間、ブルペンなどで取り組んだ練習成果はどうだったか

「この前のブルペンは真っすぐをグラブサイド(捕手に向かって左側)にちゃんと投げようと、ツーシームを外に低めにミスするのをやめたくて、高めにミスしようとしていたんですけど、あんまりツーシームは(この日)投げなかった、左に。そんなに低めにミスはなかったですし、まあまあということですね」

――前回はフリーマンに対して3球、真っすぐを続けてホームランを打たれた

「調子に乗ることなく、1球1球、謙虚に投げられたので良かったと思います」

――身近で支えてくださっている方に今日はいいプレゼントになった

「そうですね、妻(聖子さん)も一番下の息子(2022年生まれ)も同じ誕生日でせっかくきょうも見に来てくれているので、それでいいピッチングできなかったら、ちょっと恥ずかしいなと思ってたので、結果的にいいピッチングできてよかったと思いました」

――一回先頭、大谷に5球種を駆使した

「やっぱり大谷くんは目がいいですし、1回見た球を覚えている。タイミングも一回のウオーミングアップの(投球練習で投げる)球を全部、投げている時もちゃんと僕が何を投げるかを見て、カーブを投げるときには、カーブにちゃんとタイミングを合わせたりとか、そういうこともしているのを見ていた。だから一辺倒に行くことは無理です」

――打者に選択肢をたくさん持たせることが抑える鍵になるのか

「まあそうですね。ただやっぱり大体ダメージってどこかどういう球で、どういうカウントでどこに打ってるかってだいたい、分かってるので、それをやっぱり(打者は)打ちたいと思いますし、だから本人が打てないところもチラつかせながら、打てる球もチラつかせながらっていうところなので、いつも大谷くんは、はい」

――マチャド選手にアドバイスしたというのは、どういうことをアドバイスしたのか

「ジャイアンツ戦(8月20日)の(先発が)ループだったんで、何を狙ってんのって言ったら、この球狙ってるっていうから。(ループが投げている)マイナーの試合も全部、僕見たんですよ。基本的にそのピッチャーの。だから、どこにどういうミスをして、このピッチャー、どこにどの球で、どこのコースでどこにダメージ(被安打や失点するボール)が出てるから、こういう風にアプローチした方がいいよ、って言ったら、そのまま打ってホームランで。だからまあ、あの、そんな感じですね

――マチャド選手は四回にタイムリーも打ち、八回には一塁にヘッドスライディング、何を思ったか

「やっぱりこのチームを背負ってますし、ああいう感じですけど、やっぱり本人なりに一生懸命頑張ってチームを引っ張って、ああいうヘッドスライディン見た時もちょっと泣きそうになりましたし、自分は。やっぱりそういうところがどんどん成長しているっていうところがやっぱ僕からも見えるので、本当に同じチームにいて、そういう成長が見られるっていうのは本当に僕もうれしいです」

――先週3連敗を受け、気持ちが熱くなりすぎないのは大切か

「どうなんですかね。それもこう 熱くなって、勝つ時もあるし、熱くならなくて勝てない時もあるし、なんとも言えないですけども。今日はでも本当にいいムードで、試合前からそんなに気負うこともなく。前回のむしろLAの1試合目の前の方がみんなちょっとガチッとしてる感じだったので、今日はいいムードだったと思いますね」

――39歳(8月16日が誕生日)の心境の変化などは

「いやあ、人生は本当早いなと思うんですけど、もう来年40なので。ここでいろいろ考えるところありますけど、体もいろいろ変化はしてきていますから、そういうのに対して相手と戦うだけじゃなくて、登板間は自分との戦いもいろいろあるので、そういうところの変化もありますけど、それも楽しみながらできてはいるのではい」

――ストレートの力強さは、どう感じているか

「横から投げてる方がやっぱりベース板の上では(ボールの勢いは)強いです。でもやっぱりあまりそればっかり投げても、自分はそれで抑えられるピッチャーじゃないので、それまでカット見せて、ツーシームを見せて(相手打者に)どっちかなと思って、スライダーも来るかなっていう時に急にフォーシーム投げたりとか(直球を投げる配球は)そういう位置づけなので」