ダルビッシュ、今季初勝利と日米通算歴代1位204勝へ

後半戦初先発のナショナルズ戦へ

July 19th, 2025

ナショナルズ2−7パドレス】ワシントンD.C./ナショナルズ・パーク、7月18日(日本時間19日)

パドレスのダルビッシュ有(38)が19日(同20日午前7時34分開始予定)のナショナルズ戦で先発する。今季3度目の登板で勝利投手となれば、日米通算で204勝(MLB110勝、NPB93勝)となり、黒田博樹を抜いて、日米通算の勝利数で歴代1位となる。

後半戦の開幕となった18日(同19日)は、ナショナルズ・パークでキャッチボール、ブルペンでのシャドーピッチング兼イメージトレニング、ダッシュなどで調整した。

「いろんな人に助けられて、メディカルのスタッフに助けてもらって、こうやってまたマウンドに立てたので、本当に感謝しています」

3月中旬に発症した右肘の炎症で開幕から負傷者リスト(IL)入り。初先発した7月7日のダイヤモンドバックス戦後にはそう語り、周囲のサポートに頭を下げた。右肘に炎症が起こった際には「肘のことでちょっとスライダーを(投げることを)諦めなきゃいけないかもしれないことに直面した」と投手として危機的な状況だった。しかし、右肘の状態、投球後の回復はここまで順調。7日の初先発で63球を投げた後は、中4日で12日のフィリーズ戦に登板。負傷明けにも関わらずいきなり中4日で2度目の先発を迎え、83球を投げたことが、復活へ重要な前進だった。

中6日で迎える後半戦の初先発。後半戦スタートの18日(同19日)は、先発シースが六回途中、無失点、無四球、10三振の好投。さらに主砲、マチャドが3−2の九回に18号満塁本塁打で勝負を決めた。ダルビッシュの記念の勝利、復活の白星へ仲間が舞台を整えた。勝利投手になれば、295日ぶり。チームの勝利に貢献する投球の先に自身の勝ち星を目指す。