パドレスのダルビッシュ有(38)がサンディエゴのペトコパークでシミュレーション・ゲームに登板し、2イニングを想定し、39球を投げた。5月14日のマイナー戦登板後に右肘の状態が万全にならず、メジャー復帰が白紙になって以来、2度目の実戦形式の投球となった。投球後の主な一問一答は以下より。
――2イニングを想定して投げた
「前回(6月14日)よりはよかった。アリゾナで投げた時はまだ思い切り投げられる感じではなかった。1イニング目はゆっくり目だったですけど、2イニング目は割と肘の状態もいいので、よかったです」
――最も確認したかったことは
「肘ですね。肘が真っすぐの球速が上がった時にどういう感覚になるのか、の確認。あとイニング間。きょうは5分くらいとりましたけど、どういうふうな(筋肉の)固まり方をするのか。そういう確認ですね」
――打者を抑える、ということは目的ではなかった
「(打者を抑えることが主な目的)ではないですね」
――投球翌日の状態次第だが、今後の見通しはあるか
「ブルペンでもそんなに強度がめちゃくちゃ高く前みたいに投げられているわけではないので、それがだんだんこうやって自信がついてきて、キャッチボールでもうちょっと強度を上げられるようになったら、早く動けるようになって、各球種ももっとシャープになってくると思うので、そういうところをちょっとずつ改善していきたいなと思います」
――きょうのまだ全力ではなかった
「(力の入れ具合は)8割ちょっとぐらいで、球数を多く投げて強化するという感じでした」
――投球フォームは右肘に負担のないような改良をしているのか
「どんな内容だとしてもある程度、肘に絶対負担はくると思うんですよ。その中で、いろんな人がこういう内容だと肘に負担ないよ、とか言ってくれたりとかそういうのを見たりするんですけど、その通りやってもなかなかうまくいかないこともある。自分なりのいい場所(投げ方)を探しているというか。腕の使い方もそうですし、全体的な動きもそうですけど、そういうのを探している感じです」
――復帰できない焦り、あるいは復帰が近づく楽しみなど
「まだまだ不安があるという段階ですね。もちろん投げられたり、何か前にステップしている感覚があるということは、やっぱり何もないよりかは絶対メンタル的にはいい。そういう意味ではすごく自分の中でポジティブになってきているかなという感じがしますね」
――段階が進むうれしさなどは
「そうですね。2イニング目、特に肘の状態としてはかなり良くなっていたので、そこで最後、ビュッて手首使って投げている時もそんなに不安な感じがなかった。今のところはすごくうれしいというか、そんな感じがします」
