レーク・エルシノア(カリフォルニア州)、6月25日(日本時間26日)
右肘の炎症で開幕から負傷リスト(IL)入りしているダルビッシュ有(38)がマイナー傘下1Aのレーク・エルシノアを訪れ、シミュレーションゲームに登板した。3イニングを想定し、1イニングごとに球数を管理しながら、合計14打者に51球を投じ、安打性の打球は1本のみだった。最速は94.5マイル(152キロ)をマークした。登板後、主な取材対応は以下より。
――3度目の実戦を終えて
「肘はだいぶ段階的に良くなってきている感じはしますね。変化球もきょうは良かったです」
――投げた変化球は
「だいたい全部、投げました。カッター、スライダー、スイーパー、スプリット、チェンジアップ、カーブ、ナックルカーブ。いろいろ投げましたね」
――最近のブルペンは力を抑え目だった。きょうは出力が上がったか
「まだですね。まだ上半身というか、腕自体は使ってないので、まだちゃんと。だからそこはきょうみたいな感じでセーブしながらという感じになっていくのかなと思いますけど。もっと肘の状態が良くなってくれば、前のリハビリぐらいの出力が出ると思うんですけど」
――1Aの打者、球種を言って投げた
「球種をいう時は(打者に)下を向いてもらったんですよ。だから(打者は)球種は分かってないんですよ。ピッチコムがなかったので。これ(フィンガーサイン)になると(球種が多くて捕手が)もう大変になるから、そういう要望を出しました」
――気持ちはどうか
「やっぱりうれしいですよ。ピッチャーなので生まれて、7歳から勉強とか、みなさんがやっていることをやらなくて、ずっと野球だけやってきてるので、それがなくなった時はすごく(メンタル的に)難しくなりますから。やっぱり投げて、やっと安心するってとこはありますね」
――試合での登板に近づいている感触は
「あると思いますよ。もちろん早く戻りたいっていうのはありますけれども、あんまり高望みせずというか、一歩一歩、自分ができることをまあやります」
――次のステップは
「試合なのか、それがマイナーリーグの試合なのか何なのかになるのか分からないです。この後またチームに合流するので、シンシナティーとか(遠征)も行きます。そこでまた(首脳陣と)話しながらやっていく」
――前回登板後(6月20日)にいっていたイニング間の肘の固まりなどは
「いろいろ(症状は)出ますけど 、ただそれがどうしようもないやつじゃなくて、シーズン中でもそういうことあるのでストレッチすれば大丈夫というようなレベルというか、そんな感じあります。それもうまくマネジメントしながら、改善しながら投げられてはいた」
――球速はどのくらいの強度を目指して復帰に向かうのか
「95(マイル=153キロ)出れば、御の字というか、そのぐらいで考えておいてちょっとずつきょうみたいな感じ、段階踏んでいって、肘の強度もちゃんとついてくれば、その上はまだ目指せると思います。今からまあその97〜98(マイル=156〜157.7キロ)を狙うんじゃなくて、ということですね」
――前進している喜びと充実感は
「もちろんそうですね。何事においてもやっぱり進歩っていうのはやっぱりすごくうれしいことなので。特に僕はさっきも言ったみたいにこれ(野球)しかやってこなかったので、そこで進歩できるっ ていうのはうれしいです」
――理想のシナリオではオールスター前に復帰
「それはメジャーでってことですよ**ね? できれば、もちろんそうなれればいいな、と思ってますけど、それはまだちょっと分からないです」**
