パドレスのダルビッシュ有（38）が30日（日本時間31日午前5時10分開始）のメッツ戦で５度目の先発に挑み、今季初勝利（3敗）を目指す。29日（同30日）の登板前日調整では、キャッチボールとブルペンでのシャドーピッチング兼イメージトレーニングでデーゲームのマウンドに備えた。
「すごく楽しみにされている方もいらっしゃるのでやっぱり、自分としてはすごく勝ちたい気持ちは強いんですけれどもそれができていないので、ファンの方にもチームにも非常に申し訳ないと思っています」
3敗目を喫した24日のカージナルス戦（セントルイス）後には、今季初勝利への思い、また日米通算最多勝利への気持ちを語った。
「（勝利できないことは）申し訳ないですけれどもそこでずっと考え込んでも仕方ないのできょうの自分の調子であったりとか、過去4日間やってきたことで何がよくなかったか、とかそういうところをちゃんと見直しながら、また次の期間をちゃんと過ごしたい」
中5日で臨む5度目の先発。登板前日のキャッチボールは、やや肘を下げたフォームで試投した。相手打者の対戦データや研究ノートが入力されているタブレット端末をブルペンに持参して、配球をイメージしながらシャドーピッチング。フォームチェックと同時に試合当日を想定しながら、ボールを握った状態で腕を振った。
実はこのルーティーンのきっかけは、ドジャースのカーショーを参考にした取り組み。2017年7月末のトレードでレンジャーズからドジャースに移籍した際、ダルビッシュが左腕の調整方法を観察して、自身の練習メニューに導入した経緯がある。
パドレスはナ・リーグ東地区首位のメッツを相手に3連戦で2連勝。スイープをかけたマウンドに背番号11があがる。“5度目の正直”で今季初勝利をつかみ、日米通算歴代最多の204勝（MLB110勝、日本ハム93勝）を挙げるつもりだ。