パドレスのダルビッシュ有(38)が6月9日(日本時間10日)、ペトコパークでブルペン入り。2イニングを想定して、合計45球を投げた。3月中旬に発症した右肘の炎症で開幕から負傷者リスト(IL)入りしている。前半戦での復帰へ、前進した。
「15球ほど投げて、一度休んでから、もう一度投げる。それから(翌日以降に)どう回復できるかをみてから、次のステップを判断する」
シルト監督は、ベテラン右腕の復帰時期について、一貫して明言していない。ホーム用のユニホーム姿で5月14日のマイナー戦(ラスベガス戦)以来となる“複数イニング”を想定した投球を行なった。25球を投げ、4分休憩、そして2イニング目を想定するように約20球を投げた。重要なのは、翌日以降の回復をダルビッシュ本人がどう感じるか。右肘の状態を慎重に判断しながら、強度を調整する。
一夜明けた10日(日本時間11日)は試合前練習で通常通り、キャッチボール。40メートルの距離まで延ばし、その後は約20メートルで変化球も交えながら、強度を保ったボールを投げた。順調ならば、来週中にもシミュレーション・ゲームなど試合を想定した投球練習にステップアップできるかもしれない。
ダルビッシュは、5月14日にリハビリ登板でマイナー傘下3Aエルパソの一員として、ラスベガス戦に先発。4イニングで51球を投げ、2安打2失点。最速は96.8マイル(155.8キロ)をマークした翌日以降、右肘の回復が順調に進まず、投球の強度を落とすなどメジャー復帰が白紙に戻っていた。
