【ドジャース3−5パドレス】ロサンゼルス/ドジャースタジアム
思い切り、左腕を振った。92.6マイル(149キロ)の直球で3アウト目を奪った。力強く拳を握り、雄たけびをあげた。荒れた試合を締め、メジャー通算96試合目で初めてセーブを挙げた。
「点差とバッターとアウトカウントを頭に入れてホームランだけダメなケースだったので、フォアボール1、2個くらいはしょうがないかと思って、投げました」
パドレスは5−0で九回を迎え、右腕のレイノルズがマウンドへ。しかし、2者連続四球を与え、1アウトを奪った時点で守護神のスアレスに交代。エドマンが1死一、三塁から左中間へタイムリー、キム・ヘソンのショートゴロの間に2点目を与えた。迎えた大谷に3ボールから死球をぶつけてしまった。“報復死球”の応酬で試合中に警告試合が発せられていたため、死球をぶつけたスアレスは退場に。ブルペンで何の準備もしていなかった松井が、急きょマウンドに上がった。
「たまたまの展開ですけど、記録がつくのはうれしいです。去年はブローンセーブ(セーブ失敗)が1個あった。そういう点差で(マウンドに)上げてもらえるように今後も頑張っていきたい」
楽天時代に236セーブを挙げたクローザーもパドレスでは、役割は固定されていない。勝ちパターン、僅差のリードで名前がコールされるためにレベルアップを続ける。
