松井裕樹、緊急登板でメジャー初セーブ

1/3回を1四球、1三振

June 20th, 2025

ドジャース3−5パドレス】ロサンゼルス/ドジャースタジアム

パドレスの松井裕樹(29)が緊急リリーフでメジャー初セーブを挙げた。5−2の九回2死三塁でスアレスが大谷翔平(30)の右広背筋に死球を当てた。警告試合が宣言されていたため、退場処分となったため、松井が緊急リリーフ。1四球を与えるが、ラッシングを空振り三振に仕留め、勝利を締めた。パドレスはドジャース4連戦でスイープ(4連敗)を避け、1勝3敗とした。

思い切り、左腕を振った。92.6マイル(149キロ)の直球で3アウト目を奪った。力強く拳を握り、雄たけびをあげた。荒れた試合を締め、メジャー通算96試合目で初めてセーブを挙げた。

「点差とバッターとアウトカウントを頭に入れてホームランだけダメなケースだったので、フォアボール1、2個くらいはしょうがないかと思って、投げました」

パドレスは5−0で九回を迎え、右腕のレイノルズがマウンドへ。しかし、2者連続四球を与え、1アウトを奪った時点で守護神のスアレスに交代。エドマンが1死一、三塁から左中間へタイムリー、キム・ヘソンのショートゴロの間に2点目を与えた。迎えた大谷に3ボールから死球をぶつけてしまった。“報復死球”の応酬で試合中に警告試合が発せられていたため、死球をぶつけたスアレスは退場に。ブルペンで何の準備もしていなかった松井が、急きょマウンドに上がった。

「たまたまの展開ですけど、記録がつくのはうれしいです。去年はブローンセーブ(セーブ失敗)が1個あった。そういう点差で(マウンドに)上げてもらえるように今後も頑張っていきたい」

楽天時代に236セーブを挙げたクローザーもパドレスでは、役割は固定されていない。勝ちパターン、僅差のリードで名前がコールされるためにレベルアップを続ける。