松井裕樹、2/3回をノーヒット無失点

首位攻防第1 戦はドジャース勝利で同率首位

August 16th, 2025

ドジャース3−2パドレス】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、8月15日(日本時間16日)

首位のパドレスが1ゲーム差で迎えたドジャースとの首位攻防3連戦の初戦に敗れ、同率で首位に並ばれた。松井裕樹(29)は1−3の七回1死一塁で登板。2/3回を投げ、無安打無失点、1四球、1三振で3試合連続無失点とした。

同地区ライバルとの首位攻防戦。2点差を追う僅差で松井の名前がコールされた。失点すれば、勝利の可能性が遠ざかり、点を与えなければ逆転に望みをつなぎ、流れを打線に呼び込むことができるかもしれない。気合十分でマウンドに上がった。

「気持ちがちょっと入りすぎてしまった。感覚だったり、体調はすごく今日は良かった。メンタルの部分というか、気負わずにできたら良かった」

先頭の代打、コールにフルカウントから四球を与え一、二塁のピンチを招いた。二塁走者がセットポジション時にボールの握りをのぞき見る対策も講じた。グラブで左手を覆うようにセットし、始動。打者への“球腫バレ”を防ぎ、無失点につなげた。

「ドジャースを含めていて、いろんなチームがそういうの(球腫の解読)がやっぱりあるので、そこで不利にならないように自分を助ける意味で日頃からやる(練習する)ように、っていう話は(首脳陣から)ある」

ハイテク機器を使い、球種を解読し、打者に伝達することは禁止されているが、肉眼で癖などを見破ることは、作戦の一つ。投手も防御策を考え、投球フォームの技術へ落とし込んでいる。松井は投手コーチやチームメートにも助言を受けながら、セットの入り方を試行錯誤していた。

パドレスはローレアーノが二回2死でレフトポール際に運ぶ18号先制ソロ。2点を追う、八回にはアライズが1死満塁からレフトへの犠牲フライで1点差としたが、敗戦した。連勝が5で止まり、同率首位に並ばれた。しかし、チームの空気は悪くない。松井はそう感じている。

「すごくいい雰囲気ですし、気持ちもみんな充実していて、すごくいい1週間になると思います」

第2戦の先発投手はパドレスがシース、ドジャースがスネル。松井は勝利へ貢献するため、連投に備える。