パドレスの松井裕樹(29)はロッキーズ戦に五回から2番手で登板し、1回を無安打無失点、2三振と好投した。4月26日のレイズ戦から6試合連続で無失点を継続。さらにその6試合でノーヒットピッチングを続け、ここ3試合連続は無四球と制球力も安定している。
「フィジカルは健康にきていていい状態です。だけど、まだちょっと(フォームのタイミングなどが)合ってない部分があったりするので、今後の課題です」
メジャー2年目を迎え、昨季よりも体のケアにかける時間を増やしている。念頭には、プレーオフまでいかに疲労を軽減しながら、走り切ることができるか。ルーキーシーズンを終えた直後は「疲れました」とメジャーのハードなスケジュールを身をもって体感した。昨季はキャンプインしてまもなく、腰痛を発症。それでもシーズンでは負傷者リスト入りすることはなく、64試合に投げた。今季もケガをせずに最後まで貢献することが大前提。起用される場面は僅差のビハインド、先発が早期降板した2番手、イニングまたぎなど多岐にわたる。守護神だったプロ野球・楽天時代とは違い、起用方法はざまざまな局面だ。それでも「だいだい(登板のタイミングは)予想できるので準備をしています」と自身の役割は心得ている。
チームの39試合目で早くも16登板。防御率2.12と上々のスタートを切っている。パドレスは25勝14敗でナ・リーグ西地区2位につけ、1ゲーム差で昨季のワールドシリーズ王者、ドジャースを追っている。6月には直接対決が7試合控え、前半戦の山場になりそうだ。
