菊池雄星、メジャー7年目で初の開幕投手に

オフには故郷岩手に野球施設を建設

March 26th, 2025

エンゼルスの菊池雄星は3月27日のシカゴで行われるホワイトソックス戦で開幕投手を務める。ホワイトソックスとはマリナーズ、ブルージェイズ時代に過去6回対戦し、2勝2敗と分けているが、当時とは菊池の投球内容、配球も大きく変化している。

春季キャンプのドジャース戦では最速95.7マイル(154キロ)をマークするなど柱となる速球も好調だ。キレのあるスライダー、カーブに加えて、オフに改良に取り組んだチェンジアップ、新たに習得したスイーパーも武器に加わっている。

昨季オフにフリーエージェントとなった菊池は、エンゼルスと3年総額6300万ドル(約94億円)という大型契約を結んだ。エンゼルスは2014年にアメリカンリーグの西地区で優勝して以降、10年以上に渡ってプレーオフから遠ざかっている。プレーオフ進出に向けて、怪我なくローテーションを守り抜くこと、先発としてチームに勝利の好機を作る登板が期待される。

指揮を取るワシントン監督は菊池に春季キャンプから自分のペースでの調整を許可しており、「ユウセイは開幕投手にふさわしい。毎日、手を抜かず、一つひとつの練習にベストを尽くしている」と絶対的な信頼を置く。また指揮官は32歳左腕に対し、チームの主砲で33歳のトラウトと共にチームを牽引する役目も託している。

昨年は7月末にトレードでブルージェイズからアストロズに移籍し、移籍後は5勝1敗、防御率2.70と大きな貢献を果たした。残念ながらプレーオフでの登板はなかったが、アストロズでは配球面などで新境地を開いた。その流れを今季に生かしていきたい。

オフには故郷岩手の花巻東高校のそばに全天候型複合野球施設「King of the Hill(通称K.O.H、マウンドの王様の意味)」をオープンした。

「構想5年、着想2年で、夢を持つ人を全力で応援するための場所です」

この施設には2人同時に投球ができるブルペンやバッティングレーン、ウエイトトレーニング場、リカバリーができるジャグジーやサウナ、またメジャーリーグの雰囲気を楽しみながら食事ができるカフェエリアもある。

「野球だけに集中できて、練習から体のケアまでが一つの場所に集約されている場所があったらいいなとずっと思っていました。無いなら、自分がいつかそういう施設を作って日本の野球界に還元したいとも思っていました」

K.O.Hでは野球の技術向上を目指す幼児や小中高生、また今季の活躍を目指すプロ野球選手たちが努力を重ねている。彼らの努力が菊池の力になり、菊池の活躍は彼らの励みになるだろう。さらなる飛躍を目指して菊池の7年目がもうすぐ幕を開ける。