【エンゼルス2−1レッズ】アナハム/エンゼルスタジアム、8月20日(日本時間21日)
菊池雄星(34)は中4日で27度目の先発に臨み、7回で88球を投げ、7安打1失点、無四球、4三振と好投。7勝目はならなかったが、チームの勝利に貢献し、連敗を2で止めた(6勝8敗、防御率3.42)。菊池はメジャー通算990三振とし、メジャー日本投手で歴代5位に浮上した。
――ピッチングを振り返って
「7回まで少ない球数でいけて、そして四死球もなくいい形で試合を作れたかなと思います」
――カーブが多かった(42%)
「カーブも良かったし、スライダーも良かったんですけど、一番はストレートの割合をもう1回増やして、インコースの割合も増やしながら。少し前回の試合は前回と言わず、ここ数試合、ストレートの割合がかなり減ってたんで、そこを増やして今日は投げました」
――前回登板の後、配球をもう一度見直したい、といっていた
「やはり自分の一番得意なボールはスライダーなんですけど、どうしてもストレートあってのスライダーですから。ストレートが前回の試合だと20%ちょっとになっていたので、そうしてしまうとやっぱり変化球が狙われてしまうことが最近起きていましたので、今日はストレートの割合を増やして、チェンジアップも積極的に投げながら、という感じでした」
――改めてストレートを投げる大事さ
「はい、ストレートがピッチングのやっぱり一番基本ですから、それがどうしても、少なくてもうまくいく時がある。それに頼ってしまうというか、その感覚が強いとやっぱり変化球が多くなって、今度は打たれ始めるし、そこが永遠とね、その繰り返し。後半戦入ってからは変化球の割合が多いかなというところできょうはストレートを増やしました」
――配球とロケーション以外に修正したところは
「ちょっとピッチングフォームもピッチングコーチから提案されて、もう少し体を真っすぐキャッチャー方向にロスなく(力を)伝えられたらいいよねというところでいろいろ1週間取り込みました」
――三振数の記録が日本投手5位に。ローテを回り続けるからこそ積み上がる数字でもある
「そうですね。まず何も知らなかったんで、試合中に聞いて、ああ、そうなんだっていう感じ。初回が終わって、なんかボールボールって言ってて、なんなの? って言ったら、そういうことだったんで、非常に驚きましたけど。でも先輩方のような、とんでもないボールを投げられるわけじゃないですけど、ただ、その分、中4日で(先発ローテーションを)回り続けることだけは、自分のできること。そこだけはプライドを持ってやっているので、長くケガなくやっていれば、少しずつねこういう記録もついてくるので、引き続きケガなく長く、このMLBで投げたいなと思います」
――上位はすごい名前ですよね(1位ダルビッシュ有=2041三振、2位野茂英雄=1918三振、3位前田健太=1055三振、4位田中将大=991三振。
「もうエンジンの大きさが僕とは違うんで。投げるボールとかは敵わないですけど」
――150イニングに到達
「あ、そうなんですか。あと7試合投げられて、たぶん34試合、今年は投げれるので、やっぱり去年の数字よりも少し、1つでも2つでも何かしら増えるっていうのはいいことだと思うので、このままケガせずに34試合投げたいなと思います」
