【ドジャース0-3ダイヤモンドバックス】ロサンゼルス/ドジャースタジアム、8月29日(日本時間30日)
ここ一番の試合で、エースが本領発揮した。
右腕ザック・ギャレンはドジャースとのシリーズ初戦で、6回を2安打無失点、8三振の快投で、チームの勝利に貢献した。
30歳の右腕は、今季ここまで思うような結果を出せていなかったが、2022、23年と2年連続でナ・リーグのサイ・ヤング賞投票でトップ5に入った実力は健在だった。この日の力投で防御率は4.94と、5月11日以来初めて5点台を切った。8月は6試合中5試合でQSを達成し、35回で28三振、防御率2.57と復調の兆しが見える。
試合では直球は最速95.8マイル(約154.2キロ)をマーク。スライダーは平均より1.2マイル(約1.9キロ)速く、カーブでも5度空振りを奪うなど球威も戻ってきた。
二回から三回にかけて5者連続三振を奪う圧巻の投球。六回にムーキー・ベッツの二塁打とフレディ・フリーマンの四球で2死一、二塁としたのが唯一のピンチだった。しかし最後はウィル・スミスを左飛に仕留め、失点を許さなかった。この回がドジャース走者が二塁に進んだ「唯一の」場面になった。
打線もギャレンを援護し、四回にブレイズ・アレクサンダーがブレイク・スネルから推定飛距離400フィート(約122メートル)の2ランを放ち先制すると、六回にもコービン・キャロルの二塁打とガブリエル・モレノの適時打で1点を加えた。アレクサンダーが長打を記録した試合はこれで11勝3敗と好成績を残している。
モレノは腰の張りで欠場となったジェームズ・マッキャンに代わって急きょ先発出場となったが、60日間の負傷者リストから復帰後は打率.360、8打点、OPS1.025と絶好調を維持している。
ギャレン降板後にマウンドを託されたリリーフ陣も好投し、ジェイレン・ビークス、カイル・バッカス、ジェイク・ウッドフォードの3人が最後の3イニングをわずか1安打に封じ、ドジャース打線に反撃の糸口を与えなかった。
