Tモバイルが提供するABSチャレンジシステムが2026年からMLBに導入される。この球界の最新技術は、過去2年間のスプリングトレーニング、マイナーリーグ、そして2025年のオールスターゲームで既に披露されている。これまでに学んだ多くのことの中でも、おそらく最も重要なのは、こうしたチャレンジが重要であるということだ。ア・リーグ東地区のある野手が述べたように、ABSは「野球を変える」ことになるだろう。
その初披露まで、あと1週間を切っている。
こうした点を踏まえ、MLB.comの担当記者に各球団のロッカールームを訪問してもらい、匿名を条件にABSに関する様々なトピックについて選手たちの意見を聞いた。選手たちには、チームメート以外の選手のみを対象に投票するよう依頼した。
チャレンジが得意そうな打者は?
- フアン・ソト(NYM):33票
- アーロン・ジャッジ(NYY):9票
- スティーブン・クワン(CLE):6票
- アレックス・ブレグマン(CHC):5票
- カイル・シュワーバー(PHI):3票
その他に票を獲得した選手: マット・オルソン (ATL)、フレディー・フリーマン (LAD)、ブレンダン・ドノバン (SEA)、ホセ・アルトゥーベ (HOU)、ヨルダン・アルバレス (HOU)、ルイス・アラエス (SF)、ケイレブ・ダービン (BOS)、ゼイビア・エドワーズ (MIA)、フレディ・フェルミン (SD)、ハンター・グッドマン (COL)、ブライス・ハーパー (PHI)、ボビー・ウィットJr. (KC)、マックス・マンシー (LAD)、ジョシュ・ネイラー (SEA)、カル・ローリー (SEA)、ベン・ライス (NYY)、カルロス・サンタナ (AZ)、ウィル・スミス (LAD)、カイル・タッカー (LAD)、ブライス・トゥラン (MIL)、ジェイコブ・ウィルソン (ATH)
球界屈指の選球眼を持つことで知られるソトは、圧倒的な勝利を収めた。対戦相手29チームのうち27チームから少なくとも1票を獲得したのだ。ソトはストライクゾーンを他の選手とは比べ物にならないほど見事にコントロールしているため、これは驚くべきことではない。2025年の彼のボール球スイング率は15.9%で、規定打席に達した打者の中でメジャーリーグ最低を記録し、127四球でメッツの球団新記録を樹立した。
「彼はまさに規範だ」と、ア・リーグ東地区のある選手はソトについて語った。
ソトは昨年のスプリングトレーニングで4回のチャレンジすべてに勝利しており、今春はまだチャレンジしていないものの、メッツは絶大な信頼を寄せている。メッツの編成部長であるデビッド・スターンズは1月に、ソトは「この点で非常に優秀だ」と述べている。これは、野球界屈指のエリート選手であるソトにとって、また一つ大きなアドバンテージとなるだろう。
ソトの元チームメートであるアーロン・ジャッジは、大きく差をつけられて2位だった。昨シーズン、身長2メートルを超えるジャッジよりもストライクゾーン外の投球でストライク判定を受けた打者はわずか13人しかおらず、そのほとんどはストライクゾーンより低い位置の投球によるものだった。
しかし、MLB.comのマイク・ペトリエロが先月指摘したように、身長の低い選手(5フィート9インチ以下の選手)は、昨シーズン、3Aで最も高いチャレンジ成功率を記録した。これは、スティーブン・クワン(5フィート8インチ)やアレックス・ブレグマン(5フィート10インチ)といった、規律正しい打者で、同僚からも複数の票を獲得した選手にとって有利に働く可能性がある。
チャレンジが得意そうな投手は?
- ジャスティン・バーランダー (DET):10 票
- マックス・シャーザー(TOR):7票
- 山本由伸(LAD):6票
- ポール・スキーンズ(PIT):5票
- ジェイコブ・デグロム(TEX):4票
その他に票を獲得した選手:タリック・スクーバル(DET)、ソニー・グレイ(BOS)、ゲリット・コール(NYY)、クリス・バシット(BAL)、ザック・ウィーラー(PHI)、メリル・ケリー(AZ)、ローガン・ウェッブ(SF)、ジョージ・カービー(SEA)、ギャレット・クローシェ(BOS)、クリス・セール(ATL)、ザック・ギャレン(AZ)、大谷翔平(LAD)、ネイサン・イオバルディ(TEX)、マイケル・キング(SD)、アーロン・ノラ(PHI)
選手たちの間では、ほとんどの投手はボール/ストライク判定に強くないだろうという意見で一致している。実際、この質問に対する最も多かった回答は「誰もいない」だった。
「投手はあまりよく見えていないと思う。他の投手は見えているかもしれないが、よほど明白な場合でない限り、私には見えない。もし明白な場合なら、捕手も見えているはずだ。」と、ア・リーグ東地区のある投手は語った。
票を獲得した投手は、主に2つのカテゴリーに分類される。それは、経験豊富なベテラン投手か、正真正銘のスター投手だ。
「ジャスティン・バーランダー、マックス・シャーザー、クリス・セールの3人かもしれない。この3人の投手こそ、このレースに加わる資格があるはずだ」と、ナ・リーグ中地区のある選手は語った。
セールは今シーズンはボールやストライクの判定に異議を申し立てないと既に明言している。バーランダーは3月17日(日本時間18日)の登板で最初のチャレンジに成功したが、シャーザーは今春まだチャレンジを行っていない。
山本は、バーランダーとシャーザー以外の選手の中で最も多くの票を獲得したが、その理由の一つは正確な制球力にある。「彼は思い通りの場所に投げられるから、きっと得意だろう」と、ア・リーグ東地区のある選手は語った。
チャレンジが得意そうな捕手は?
- カル・ローリー(SEA):16票
- JT・リアルミュート(PHI):15票
- パトリック・ベイリー(SF):11票
- サルバドール・ペレス(KC):7票
- ウィル・スミス(LAD):6票
その他に票を獲得した選手:オースティン・ヘッジズ (CLE)、アレハンドロ・カーク (TOR)、カルロス・ナルバエス (BOS)。ディロン・ディングラー (DET)、ガブリエル・モレノ (AZ)、オースティン・ウェルズ (NYY)、ハンター・フェドゥーシャ (TB)、フレディ・フェルミン (SD)、アンドリュー・キズナー (SEA)、ジェームズ・マッキャン (AZ)、アドリー・ラッチマン (BAL)、タイラー・スティーブンソン (CIN)、ホセ・トレビノ (CIN)、オースティン・ウィンズ (ATH)
投手陣があまり積極的にチャレンジしない場合、その役割の多くは捕手にのしかかることになる。では、どの捕手がその役割をうまく果たせるだろうか?
ローリーは最も多くの支持を集めた。ローリーは昨年のスプリングトレーニングでチャレンジに9回挑戦し、9回すべて成功させ、オールスターゲームでもタイガースのエース、タリック・スクーバルにとって振りな判定を覆してみせた。今春のチャレンジでの勝率は33%にとどまっているが、ワールドベースボールクラシックに出発する前に新しいシステムに慣れようと、彼は意図的に積極的にチャレンジに臨んだ。
「彼は大抵際どいボールをフレーミングするけど、実際に入っているか入っていないかは分かると思うよ。彼はそういうのが得意だと思う」と、ア・リーグ中地区の選手は語った。
メジャーリーグ13年目を迎えるリアルミュートは多くの票を獲得したが、2023年のデビュー以来、野球界屈指の守備力を誇る捕手として確固たる地位を築いてきたベイリーも同様に多くの票を集めた。今春、ベイリーのチャレンジ成功率は83%で、10回以上チャレンジを仕掛けた捕手の中で2番目に高い。
投手陣にチャレンジする権利を与えるべきだと思うか?
- はい: 22
- いいえ:41
前述したように、これは春季キャンプを通して話題の中心の一つとなっている。これまでのところ、スプリングトレーニングでは投手陣の反応は鈍く、投手によるチャレンジはわずか30件にとどまっている。一方、他の野手陣は合計で822件のチャレンジを試みている。
大多数の選手は、投手がチャレンジに強いとは期待していない。しかし、選手にはチャレンジする権利があるべきだろうか?調査対象となった選手たちの意見は分かれた。
「投手が判定に異議を唱えるべきではないと思う。投手は動きが多すぎる。僕はただ後ろに座ってボールを捕っているわけじゃない。だから、本当に微妙な判定について話しているんだ。もし僕に決定権があったら、今日は恐らく6回くらい判定に異議を唱えただろうけど、その多くは間違っていたと思うよ」と、オリオールズのクリス・バシットは語る。
マウンド上での投手の動きと、ホームベースの後ろでしゃがみ込んでいる捕手の動きの少なさが、しばしば指摘された。捕手のフレーミングもまた、懸念事項の一つだった。
「彼らのボールのキャッチの仕方、レシーブの仕方は、まるで(ボールを)ストライクのように見せる」と、セールは語った。
投手の中には、自分自身の判断力に疑問を抱いている者もいた。
「私は欲張りなんだ。何でもストライクだと思うんだよ」と、ア・リーグ西地区のある投手は語る。
ナ・リーグ西地区のある選手はこう付け加えた。
「去年、3Aでストライクだと思った球があったんだ。絶対ストライクだと思ったんだけど、ゾーンから6インチも下だった。それで、『もういいや。チャレンジは二度としない』って思ったよ。キャッチャーに任せることにしたんだ」
