先発投手のパワーランキングで上位にいるのは、やはり強豪たちだ。
だがシーズン終盤に入った今、新顔がトップ5に食い込んだ。
ブルワーズのフレディ・ペラルタは無失点イニングを伸ばし、勝率1位のチームをけん引。オリオールズのトレバー・ロジャースは驚異的な復活を遂げ、サイ・ヤング賞の有力候補であるタリク・スクーバル、ポール・スキーンス、ギャレット・クローシェの仲間入りを果たした。
このランキングはMLB.comのデータチームが独自に算出した。過去365日間の成績を参照しつつ、シーズン全体、特に直近のパフォーマンスを重視している。
以下が最新の先発投手パワーランキング(9日の試合終了時点での成績を反映)。
1.タリク・スクーバル(タイガース/前回1位)
ここ8回の先発投手パワーランキングで、スクーバルの首位は揺るがない。前回の更新以降は7回無失点を2試合連続でマークし、今季12勝目、13勝目を挙げた。防御率2.10はア・リーグ1位、奪三振222はクローシェに次ぐ2位。2年連続でサイ・ヤング賞を手にする最有力候補となっている。
2.ポール・スキーンズ(パイレーツ/前回2位)
スキーンズはパワーランキングでスクーバルのすぐ後ろにつけているが、トップをうかがう勢いだ。オリオールズ戦で5回無失点と好投し、防御率1.92でメジャー全体のトップ。規定投球回に到達した先発投手で、防御率が2点を切っているのはスキーンズだけだ。8三振を奪って今季通算203三振に到達し、自身初の200奪三振シーズンを達成。ナ・リーグのサイ・ヤング賞争いでは独走態勢に入っている。
3.フレディ・ペラルタ(ブルワーズ/前回10位)
球界最強のチームとなったブルワーズをけん引するエース、ペラルタが一気に順位を上げた。8月12日から9月4日まで5試合連続無失点を記録し、ライバルのカブス戦や、ブルージェイズ、フィリーズの地区首位チーム相手にも好投した。6日のレンジャーズ戦で先発30イニング連続無失点は途切れたが、それでも今季16勝6敗、防御率2.69、185三振。ナ・リーグの勝利数でトップに立ち、防御率でも3位につけている。
(注:このパワーランキングは6日の登板前に作成されたもの)
4.ギャレット・クロシェ(レッドソックス/前回3位)
ア・リーグのサイ・ヤング賞レースで、スクーバルを追い抜く可能性がある唯一の投手がクローシェだ。レッドソックスの左腕は、今季228三振でメジャー1位、投球回も185回1/3でトップに立っている。防御率は2.57で全体4位。スキーンズ、スクーバル、ハンター・ブラウンに次ぐ数字だ。今季7度目となる1試合2桁三振も記録しており、これを上回るのはスクーバル(10試合)のみとなっている。
5.トレバー・ロジャース(オリオールズ/前回7位)
ロジャースが驚異的な復活シーズンを完結させるまで、あと数週間だ。ここまで15先発で8勝2敗、防御率1.51。一定の先発数と投球回数を記録している投手の中では、メジャー最低の数字だ。今季序盤はマイナーにいたが、いまやメジャーのどの打者も彼から得点を奪えていない。
6.山本由伸(ドジャース/前回ランク外)
シーズンを通してドジャース先発陣の柱を務めてきた山本は、6日のオリオールズ戦で自身最高の好投。あと1人でノーヒットノーランだった。今季2年目を迎えた山本は防御率2.72、177三振。27試合に先発し、155回1/3を投げている。今季、ドジャースで20試合以上先発した投手や100イニング以上を投げた投手は、山本以外にいない。
7.カルロス・ロドン(ヤンキース/前回ランク外)
ここ1カ月のロドンはヤンキースで絶好調だった。8月24日の宿敵レッドソックス戦、9月4日のアストロズ戦を含め5試合連続で勝利を挙げ、10日のタイガース戦でその連勝は止まったものの存在感を示した。今季は16勝8敗、防御率3.11、186三振を記録。176回1/3を投げ、勝利数ではペラルタ、同僚マックス・フリードと並んでメジャー1位に立っている。
8.ハンター・ブラウン(アストロズ/前回5位)
ブラウンはスクーバル、クローシェと並んでア・リーグのサイ・ヤング賞最終候補に入ってもおかしくない。防御率2.25はメジャー3位でスキーンズ、スクーバルに次ぐ。奪三振は190で自己最多を更新し、初の200三振シーズンが目前に迫っている。8月以降だけでも、ヤンキースを2失点、レッドソックスを2度にわたり1失点に抑え、タイガース、レンジャーズ相手には無失点と安定感を示している。
9.ニック・ピベッタ(パドレス/前回4位)
パドレスのローテーションでは決して一番のビッグネームではないが、今季のピベッタは安定感の象徴となっている。ディラン・シースは195三振を奪いながら防御率4.71と波があり、マイケル・キングとダルビッシュ有(39)は長期離脱を強いられた。その中でベテラン右腕ピベッタは29先発で13勝5敗、防御率2.73、171回1/3で180三振を記録。キャリア最高のシーズンとなっており、ポストシーズンで第1戦先発を任される可能性もある。
10.ノーラン・マクリーン(メッツ/前回ランク外)
メッツ期待の投手プロスペクト(有望株)が、いまやチームのプレーオフ進出の希望を背負うスターへと変貌した。昇格後4先発で4連勝を飾り、ここまで5試合の登板で防御率1.42、31回2/3で33三振を記録している。カーブとスイーパーはいずれも回転数が突出しており、そのボールの切れ味は将来のエースを予感させる。
