来年に向けて復活の兆し?大谷翔平の2026年最後のHRを深掘り
大谷翔平は、ほぼ2カ月にわたり、長打力でチャンドラー・シンプソンの後塵を拝した。シンプソンを下げる訳ではないが、本来なら起こるはずのないことだ。 ただ、膝も腕も痛めていれば、MVPを4度獲得するほどの選手でも、スイングに狂いが生じることはある。大谷のスイングは、完全に歯車がかみ合わなくなっていた。 8月19日から10月14日、つまりナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第3戦までの間に、メジャーでは345人が少なくとも1本の本塁打を放った。しかし、大谷はその中にいなかった。 最高の選手が、精彩を欠いたままシーズンを終える。速球に追い付けず、強い打球を飛ばせず、顔をしかめながらプレーする。2027年に向けて、ドジャースの大きな不安材料になるはずだった。しかし、あの一振りがその見方を変えるかもしれない。
数字で振り返る2026年ポストシーズン 驚きの記録11選
2026年のポストシーズンは、記憶に残るプレーの連続だった。エースの圧巻の投球、スター打者の勝負どころでの一発、そして球史に残るような真っ向勝負もあった。Statcastのデータから、その名場面を数字で振り返り、今季ポストシーズンを象徴する11の記録を紹介していく。 1 チューリオのサヨナラ打 今ポストシーズンを象徴する一打だ。ブルワーズのワールドシリーズ制覇に最も大きな影響を与えたプレーでもある。 ナ・リーグ地区シリーズ第2戦、九回裏。2死満塁の場面で、ジャクソン・チューリオがパドレスの守護神メイソン・ミラーと対峙。若きスターは101.3マイル(約163.0キロ)の速球を捉え、打球速度109.5マイル(約176.2キロ)のサヨナラ打を放った。 投球追跡が始まった2008年以降、ポストシーズンで時速100マイル超の球をサヨナラ打にしたのは史上初。次に速かったのは、2009年のナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦でジミー・ロリンズが放った、99.5マイル(約160.1キロ)の球を打ち返したサヨナラ二塁打だった。 ミラーの投球からチューリオの打球、サル・フリーリックの本塁突入、そしてジャクソン・メリルの本塁送球まで、すべてがスピード感にあふれるプレーだった。
ミジオロウスキーは本来の投球と空振りを取り戻せるか?
ジェイコブ・ミジオロウスキー(24)は、球界屈指の圧倒的な投球を期待される投手だ。しかし、今ポストシーズンではまだ本来の支配力を発揮し切れていない。「ミズ」の投球は悪くない。それでも、圧巻と呼べる内容には届いていない。ブルワーズはそれでも快進撃を続け、ナ・リーグ優勝を決めた。ただ、球団初のワールドシリーズ制覇を成し遂げるためには、大舞台でミジオロウスキーの圧倒的な投球が求められる。 ワールドシリーズ第1戦を迎える時点でブルワーズは、ミジオロウスキーが先発したポストシーズン2試合にいずれも勝利している。それでも、まだ「ミズ」らしい圧巻の登板は生まれていない。最初の2先発はいずれも五回を投げ切れずに降板。パドレスとドジャースはいずれも粘り強く打席を重ね、普段なら攻略困難な球威に食らいつき、球数を増やして早期降板へ追い込んだ。
【解説】山本はなぜスプリットを最も多く投げているのか?
ドジャースの先発ローテーションには(全員がそろえば)球界屈指の変化球が並ぶ。タリク・スクーバルのチェンジアップ、大谷翔平のスイーパー、ブレイク・スネルとタイラー・グラスノーのカーブ。どれも一級品だ。
「村上はメジャーの球速に対応できない」スカウトの懸念を結果で覆す
※成績は7月28日時点 村上宗隆(26)のメジャー挑戦を前にスカウティングリポートが共通して挙げていた最大の懸念は、メジャー投手の球速に対応できない可能性だった。 しかし、メジャー1年目の半分を終えた現在、実際の結果は正反対となっている。村上は速球を圧倒的に打っている。ホワイトソックスの新人が、高速球に対してメジャーで最も優れた打者だと評価しても過言ではない。 その根拠を示す。 まず、現在のメジャーで「高速球」と呼べる基準をどこに置くべきか。メジャーの投手は日常的に速い球を投げる。日本球界の打者は極端な球速と対戦する機会が少なく、村上も高速球へのコンタクト率の低さを不安視されていた。 2026年のメジャーでフォーシームの平均球速は95マイル(約152.9キロ)に迫る。投球データが残る2008年以降で最速の水準だ。 そこで平均を2マイル上回る97マイル(約156.1キロ)以上を基準とする。今季、その球速帯に対してメジャーで最も高い生産性を示している打者は村上だ。 2026年、97マイル(約156.1キロ)以上の球に対するOPS上位 ※97マイル以上の球で打席結果が決まったケースが30打席以上の144選手が対象 ※OPSは出塁率と長打率を足した指標 1位 村上宗隆 1.249 2位 ヨルダン・アルバレス 1.142 3位 フアン・ソト 1.103 この数字だけでも十分だろう。村上は世界最高峰の打者、アルバレスとソトを上回っている。 最大の懸念とされた高速球への対応力を、村上は最大の強みに変えた。
全チームがプレーオフ進出ペース 現MLB最強の地区は?
現在のMLBで、ナ・リーグ中地区ほどの混戦かつハイレベルな戦いをしている地区はない。 昨季は3チームをナ・リーグのポストシーズンに送り込んだが、2026年はさらに競争が激しくなっており、現在全チームが勝ち越しを記録。MLB全体でこれを達成しているのは、ナ・リーグ中地区のみだ。
【解説】村上宗隆、シュワーバー級の衝撃 本塁打量産の3つのポイント
村上宗隆のバットが止まらない。 アスレチックス戦でもさらに3本を放ち、メジャー1年目ながら早くも8本塁打に到達。これはヨルダン・アルバレス(10本)、アーロン・ジャッジ(9本)に次ぐ、メジャー3位タイの数字だ。 2022年に東京ヤクルトスワローズ時代に放った56本塁打も驚異的だったが、現在はそれを上回る勢いだ。現時点ではシーズン58本塁打ペースで打っている。
MLBを席巻するスーパールーキー、飛躍の鍵はスイングの”後ろ足”
チェイス・デローターのスイングには、何とも言えない独特の魅力がある。美しいと感じる人もいれば、ぎこちなく見える人もいるだろう。 短く鋭いフォームは、奇しくも同じ名前のチェイス・アトリーに似ているような気もする。名前に引っ張られているだけかもしれないが。
スライダーが逆に曲がる?今井の「逆スラ」にメジャーリーガーも驚嘆
「ちょっと待って、スライダーって逆方向に曲がるよね?」 スライダーについての知識は、一度忘れたほうがいい。今井達也がそれを覆した。 アストロズの新戦力が投じた「逆方向に曲がるスライダー」が、先週、野球界を騒がせた。その軌道は、実際に見てもらうしかない。
【準々決勝】ベネズエラが前回王者の日本を撃破してベスト4進出
【日本5-8ベネズエラ】マイアミ/ローンデポパーク、3月14日(日本時間15日) ワールドベースボールクラシックの前回王者が準々決勝で敗退した。 マイアミのローンデポパークで行われた準々決勝で、ベネズエラが日本に8-5で勝利。現役メジャーリーガーたちが実力を発揮し、前回王者を打ち破った。 六回、ウィルヤー・アブレイユが昨季の沢村賞に輝いた伊藤大海から3ラン本塁打を放ち、逆転に成功。最後は剛腕クローザーのダニエル・パレンシアが大谷翔平をポップフライに打ち取り、イタリアが待つ準決勝への進出が決まった。 アブレイユは逆転アーチを放った直後、バッターボックスから飛び出すと同時に両手を突き上げ、バットを頭上へ放り投げた。吉田正尚とともにレッドソックスでプレーする外野手は、ベースを1周する間ずっと、喜びを爆発させていた。
【徹底解説】スキーンズは強力打線ドミニカ共和国を抑えられるか?
ワールドベースボールクラシック(WBC)で、誰もが待ち望んだ対決が実現する。大会屈指の「最強投手」と「銀河系軍団」が激突する。 ポール・スキーンズとドミニカ共和国打線だ。 米国代表のローガン・ウェブは「ものすごい試合になる」と期待を寄せ、マーク・デローサ監督も「史上屈指の名勝負になると思う」と語った。
【準々決勝】ドミニカ共和国が韓国にコールド勝ち、4度目の2ケタ得点で圧勝
【ドミニカ共和国10-0韓国】マイアミ/ローンデポパーク、3月13日(日本時間14日) ドミニカ共和国は圧倒的な強さを見せ、ワールドベースボールクラシックの準決勝進出を決めた。 七回2死一、三塁の場面でオースティン・ウェルズが3ラン本塁打を放ち、10点差がついたため、大会規定によりコールドゲームが成立した。準々決勝の第1試合はドミニカ共和国が韓国に10-0で圧勝した。 ドミニカ共和国の強力打線は韓国の投手陣も攻略し、ここまで5試合で4度目となる2ケタ得点。準決勝ではアメリカvsカナダの勝者と対戦する。
大谷がライブBP登板 大会では投げないことを強調「球団に対しての誠意」
大谷翔平はワールドベースボールクラシック(WBC)で日本代表打線をけん引しながら、同時に2026年MLBシーズンに向けた投手としての準備も進めている。 大谷は12日(日本時間13日)、ベネズエラとの準々決勝(14日/日本時間15日)を前にしたチーム練習で、侍ジャパンのメンバーを相手に4イニングのライブBPを行った。合計59球を投げ、18人の打者と対戦し、7奪三振を記録した。
【プールD】ドミニカ共和国が長年のライバル・ベネズエラに勝利
ローンデポパークの屋根が残ったのは奇跡だ。 ドミニカ共和国の強力打線は壮大な花火を打ち上げ、ベネズエラを破り、プールDの首位通過を決めた。 マイアミでの9イニングにわたる地震のような試合にあって、ドミニカ共和国は4本塁打(フアン・ソト、ケテル・マルテ、ブラディミール・ゲレーロJr.、フェルナンド・タティスJr.)を放ち、ベネズエラを7-5で破った。 「ファンについて言えば、すごかった。ものすごいエネルギーだった。スタジアムが揺れていた」と、タティスJr.は振り返った。
【プールD】 ドミニカ共和国がHR攻勢でベネズエラに勝利 ド派手なセレブレーションを見せる
【ドミニカ共和国7-5ベネズエラ】マイアミ/ローンデポパーク、3月11日(日本時間12日) ドミニカ共和国の打線は史上最高だ。そして、本塁打のセレブレーションも最高だ。 フアン・ソト、ケテル・マルテ、ブラディミール・ゲレーロJr.、フェルナンド・タティスJr.は、11日(日本時間12日)に行われたワールドベースボールクラシックのドミニカ共和国対ベネズエラのヘビー級の対決で、本塁打ショーを見せた。ドミニカ共和国は7-5で勝利し、プールDを首位で通過。4本のモンスター級の本塁打では、壮大なバットフリップとド派手なベースランニングが披露され、マイアミの観客の歓声を鼓膜を突き破るほどの大きさにした。 「それは僕たちが何者であるかから始まる。僕たちの文化から始まる。ドミニカ共和国では、僕たちが何と共に育ち、何を見てきたか、どう感じ、どう踊るかが全て。それらは全てドミニカ共和国の誇りであり、僕たちの誇りなんだ」と、タティスJr.は語る。 初回、2ストライクから彼らしい本塁打で先制点をもたらした3番のソトは、一塁ベースまで半分歩いた後、バットを空高く放り投げた。
【プールD】ドミニカとベネズエラ、両国出身レジェンド投手2人が試合を盛り上げる
11日(日本時間12日)のワールドベースボールクラシック(WBC)、プールDの最終戦となったドミニカ共和国対ベネズエラの試合で、両国を代表する伝説的な投手が試合の幕開けを彩った。 まず、MLB史上初のドミニカ共和国出身の殿堂入り選手であるフアン・マリシャルが、ローンデポパークで始球式を務めた。 続いて、ベネズエラ出身のサイ・ヤング賞投手フェリックス・ヘルナンデスが試合球をマウンドへ運び、同胞たちが一回表の守備に就く前に場内を盛り上げた。
【プールD】イスラエルがオランダに勝利、両国とも敗退も確かな手応え
【オランダ2-6イスラエル】マイアミ/ローンデポパーク、3月10日(日本時間11日) イスラエル代表は、2026年ワールドベースボールクラシックでもう一度「ハバ・ナギラ(ユダヤ教徒の民謡)」を流すことになった。 イスラエルは10日(日本時間11日)、ローンデポパークで行われたプール最終戦でオランダに6−2で勝利。有終の美を飾った。 六回、ジェイク・ゲロフとマット・マービスの2点タイムリー二塁打で5得点し、リードを奪った。この大一番の場面で、スタジアムには祝賀ムードのユダヤ民謡が鳴り響いた。 「イスラエルのTシャツを着たり、イスラエル国旗を持ったりする人たちがいる。スコアボードには全てが映し出されていた。もっと多くの選手がイスラエル代表としてプレーすることに興味を持ってくれることを願っている。このような大きな大会でイスラエルのチームが野球の試合に勝つたびに、本当に力になる」とイスラエルのブラッド・オースマス監督は言う。
負けたチームが日本と準々決勝で対戦、ドミニカvsベネズエラ無敗対決
ワールドベースボールクラシック(WBC)プールDは、最後に最高のカードを残していた。ベネズエラ対ドミニカ共和国は、1位通過を懸けた一戦だ。
【プールB】米国vsイタリア戦展望 無敗の米国、勝てば8強入り
プールBの米国代表は、準々決勝進出まであと1勝に迫っている。 9日(日本時間10日)ダイキン・パークで行われたメキシコ戦で快勝し、ここまで無傷のまま残り1試合。だが次戦の対戦相手、イタリアもまた、ここまで無敗を守っており、今大会での躍進を狙っている。 イタリア代表のマイルズ・マストロブオーニは「この大会に出ているチームはどこも強い。もちろん米国だけじゃない。でも彼らと対戦できるのは楽しみだ。僕たちは持てる力をすべて出して戦うつもりだ」と、強豪米国との一戦に意気込む。
【プールB】米国主将ジャッジ、メキシコ戦で驚異のレーザー送球&先制ソロ
<メキシコ3−5アメリカ>ヒューストン/ダイキンパーク、3月9日(日本時間10日) アメリカ代表のキャプテン、アーロン・ジャッジが攻守で魅せた。 ジャッジは、米国対メキシコ戦で、同じイニングにハイライト級の外野守備と先制ホームランをマークし、勝利に大きく貢献。 試合後、ジャッジはFOXスポーツのケン・ロゼンタールに「3月だけど、プレーオフみたいな緊張感のある試合だ」とコメント。無敗同士の注目カードで、キャプテンとしての存在感を示した。
【プールB】スター躍動、アメリカがメキシコを撃破して3連勝
【アメリカ5-3メキシコ】ヒューストン/ダイキンパーク、3月9日(日本時間10日) ダイキンパークがとてつもない盛り上がりを見せる中、アメリカがワールドベースボールクラシックのライバルであるメキシコに5-3で勝利し、初戦から3連勝を飾った。 アメリカはスーパースターたちが躍動。先発のポール・スキーンズが4回1安打無失点、7奪三振という圧倒的なピッチングを見せると、主将のアーロン・ジャッジは三回に先制の2ラン本塁打を放ち、守備でも好返球で貢献した。また、若手有望株のロマン・アンソニーも三回に3ラン本塁打を放ち、これがチームを勝利に導く一打となった。 これまでワールドベースボールクラシックではメキシコに苦しめられていたアメリカだが、この勝利でプールBの主導権を握った。まだ準々決勝進出は確定していないが、プールB突破に向けて大きく前進した。
圧倒的強肩、アメリカ代表ウィットJr.の連続スーパープレー
ボビー・ウィットJr.、まさに“Dawg(圧倒的な存在)”だ。 9日(日本時間10日)のワールドベースボールクラシック(WBC)、ライバルのメキシコ戦でアメリカ代表の遊撃手ウィットは、ゴールドグラブ級の守備を遺憾無く発揮。思わず声が上がるようなプレーを2つ連続で見せた。 そのスーパープレーは、同じカンザスシティを拠点とするチーフスのスタークオーターバック、パトリック・マホームズの目にも留まった。
ルーツに敬意、スキーンズとジャックスが空軍士官学校の野球部を試合に招待
ポール・スキーンズ(23)は空軍士官学校、ルイジアナ州立大学、パイレーツ傘下のマイナー球団、そしてピッツバーグ・パイレーツのユニフォームを着用し、マウンドで圧倒的な投球をしてきた。しかし今、身にまとっているものは、そのどのユニホームとも違う。
【プールB】目指すは欧州で一番、イギリス打線爆発で今大会初勝利
【イギリス8-1ブラジル】ヒューストン/ダイキンパーク、3月9日(日本時10日) イギリスとブラジルは、試合前の時点で、すでに2026年ワールドベースボールクラシック(WBC)の敗退が決まっていたが、この試合は両国にとって大きな意味を持っていた。 プールB最終戦でのイギリスの勝利は、単に今大会を綺麗に締めくくること以上にイギリス野球の勢いを維持し、次回WBCへの出場権を確保する重要な勝利でもあった。
スクーバル、アメリカ代表での再登板叶わず、代表離脱へ
アメリカ代表のマーク・デローサ監督(51)は、タリック・スクーバル投手(29)が9日夜(日本時間10日)のメキシコ戦を最後にチームを離れ、タイガースのキャンプ地に戻ると発表した。 スクーバルは7日のイギリス戦で3イニングを投げ、2安打1失点、5三振を記録した。登板後、再びワールドベースボールクラシック(WBC)で登板するかについては「まだ決めていない」としていた。しかし、2年連続でサイ・ヤング賞を受賞している左腕は、一度代表としてマウンドに上がったことでもう一度投げたいという思いを抱いた。