ドジャース、エドウィン・ディアスと3年契約で合意

December 9th, 2025

フリーエージェント(FA)のリリーフ右腕、エドウィン・ディアスとドジャースが3年契約(総額6900万ドル=約103億5000万円)で合意したと、MLB.comのマーク・ファインサンド記者によって伝えられた。球団からの正式発表はまだない。

ディアスはメッツとの残り2年3800万ドル(約57億円)の契約を破棄してFAになり、新契約では実質的に1年分と3100万ドル(約46億5000万円)の保証が追加される。ディアスは2023年シーズン前にメッツと5年1億200万ドル(約153億円)の契約を結び、リリーフ投手としては当時の史上最高額を記録した。

2025年シーズン、ディアスはメッツのクローザーとして66 回1/3イニングで98三振、防御率1.63、28セーブを記録。50イニング以上投げたリリーフ投手の中で防御率2位(1位はアロルディス・チャップマンの1.17)、奪三振率38%はリーグ2位、投球9イニングあたりの奪三振数は5位だった。

ディアスの速球とスライダーのコンビネーションは圧倒的で、直球の平均速球は97マイル(約156キロ)、空振り率39%は500球以上投げた投手で最高。スライダーは89マイル(約143キロ)、空振り率44%を記録した。

2023年シーズンは右膝の膝蓋腱断裂で全休したものの、その後はMLB屈指のクローザーとして復活。2024年は復帰初年度でアップダウンがあったものの、ポストシーズンではメッツの勝利に大きく貢献した。2025年はオールスターにも3度目の選出を果たした。

ケガから復帰した2024年シーズン序盤は調子の波があったが、プレーオフ争いの終盤には守護神として大活躍。ワイルドカードシリーズ第3戦では、逆転勝利の勝ち投手となり、地区シリーズではフィリーズ戦の勝利を締めくくり、さらにリーグ優勝決定シリーズではドジャース相手に3試合連続無失点投球を見せた。

ディアスはマリナーズとメッツで通算9シーズンを過ごし、通算セーブ253(MLB現役投手ではケンリー・ジャンセン476、クレイグ・キンブレル440、アロルディス・チャップマン367に次ぐ)、防御率2.82、奪三振839を519 1/3イニングで記録。投球9イニングあたりの奪三振数は14.5で現役500イニング以上投球の投手では3位、通算奪三振率39.9%は現役2位となっている。