パイレーツは、追い求めていた右の長距離砲を補強した。MLB.comのマーク・フェインサイド記者によると、パイレーツは9日(日本時間10日)、スラッガーのマーセル・オズナと1年1200万ドル(約18億7000万円)で契約合意に達したという。
フェインサンドによれば、この契約には2027年の1600万ドルの相互オプション(約25億円)と150万ドル(約2億3000万円)のバイアウトが含まれているとのこと。球団からの正式発表はまだなく、身体検査を終えてから契約が結ばれる見通しだ。
オズナは、パイレーツ打線の3人目の大型補強となる。パイレーツはすでに三角トレードでレイズから強打の二塁手ブランドン・ロウを獲得し、さらに2025年オールスター選出のライアン・オハーンをフリーエージェントで補強している。
パイレーツはこのオフ、全体的に積極的な補強を進めており、ブルペンにはグレゴリー・ソトやメイソン・モンゴメリーを加え、さらに先発投手のホセ・ウルキディとも1年契約で合意したと報じられている。
オズナは左打ちのオハーンとDHでプラトーンを組む可能性もあるが、現実的にはオズナが正DHを務め、オハーンが外野のコーナーで起用される可能性が高い。オハーンはキャリアの大半を一塁手として過ごしてきたが、左翼・右翼を守った経験もある。35歳のオズナは通算3度のオールスター選出(直近は2024年)を誇り、シルバースラッガー賞を2度受賞。昨季は本人の基準からすればやや成績を落としたものの、ブレーブスで21本塁打を放ち、4年連続で20本塁打以上を記録した。
オズナ(2025年に21本塁打)、ロウ(31本塁打)、オハーン(17本塁打)を加えたことで、パイレーツは2026年に向けて打線に大きなパワーを注入した。これは、昨季メジャー最少の117本塁打に終わり、長打率(.350)とOPS(.655)でもリーグ最下位だったチームにとって大きな意味を持つ。
この新加入トリオは、主力のオニール・クルーズ、ブライアン・レイノルズ、スペンサー・ホーウィッツとともに打線上位を形成し、2025年と比べてはるかに厚みのあるラインアップとなる。さらに、MLB全体1位プロスペクトのコナー・グリフィンも控えている。
昨季、オズナにとってベストシーズンとは言えなかったが、2023年には40本塁打、100打点、OPS.905を記録。さらに2024年も39本塁打、104打点、OPS.925をマークし、MVP投票でナ・リーグ4位に入るなど、リーグ屈指の強打者ぶりを示した。
昨季はフルタイムDHとして出場し、打率.232、21本塁打、68打点、OPS.756という成績にとどまった。成績低下の一因として、前半戦に悩まされた右股関節の問題があり、これによりハードヒット率は2024年の53.4%から2025年には44.6%に低下したと考えられる。それでもオズナはリーグ平均を上回る打者であり続けた。OPS+は113(リーグ平均より13%上)を記録し、15.9%という高い四球率に支えられて出塁率.355をマーク。「不調」とされた昨季も含め、直近3年間では平均33本塁打、90打点以上を記録している。
なお、オズナは2019年シーズン後にカージナルスからクオリファイング・オファーを受けているため、2025年には同制度の対象外となる。そのため今回の契約にはドラフト指名権の補償やペナルティは付随しない。

