2025年先発投手パワーランキング開幕戦編:山本由伸、今永昇太もランクイン

March 25th, 2025

毎シーズンわずか30人だけが開幕投手の栄誉を手にする。その中で開幕投手パワーランキングの上位に立つのは1人だけだ。

投票結果に入る前に、以下のことに留意してほしい。

  • 全てのエリートレベルの先発投手が開幕投手を任されたわけではない。コービン・バーンズ、ディラン・シーズ、ジェイコブ・デグロム、マックス・フリード、ブレイク・スネルなどがこれに該当し、今ランキングの対象外となった。
  • 先週の東京シリーズ第1戦で対戦したカブスの今永昇太、ドジャースの山本由伸はすでに開幕投手としての登板を終えている。

開幕投手を務める30人のうち18人が少なくとも1票を獲得している。

1位:タリク・スクバル(タイガース)

2023年7月4日に故障者リストから復帰する以前は、スクバルはメジャーリーグで299回に登板し、防御率(ERA)4.15、調整防御率(ERA+)100という投手だった。しかし復帰以来、左腕は46試合に先発登板し25勝7敗、防御率(ERA)2.51、330奪三振を記録し、球界最高の投手に上り詰めた。2024年にはアメリカンリーグ(AL)投手3冠王に輝き、サイ・ヤング賞にも満場一致で選ばれた。

2位:ポール・スキーンズ(パイレーツ)

スクバルを「球界最高の投手」の座から引きずりおろす選手がいるなら、その最有力候補はスキーンズだろう。事実、彼を1位に投票する人も多かった。ルーキーシーズンは、防御率(ERA)1.96、FIP2.44、奪三振と与四球の比率が5.3と圧倒的な成績を残した。22歳の可能性は未知数でスキーンズはさらに強力なレパートリーを増やしてシーズンに臨む。

※FIP(Fielding Independent Pitching)とは守備から独立した投球内容を表す数字のこと

3位:ザック・ウィーラー(フィリーズ)

キャリア初期には怪我に泣かされたが、過去7シーズンは信頼される好投手になった。調整防御率(ERA+)が、20代(100ERA+)よりも30代(142ERA+)の方がはるかに向上している点も要注目だ。

4位:クリス・セール(ブレーブス)

今回のリストが純粋に2024年の成績に基づくなら、セールはさらに上位に入るだろう。ナショナルリーグ(NL)でのセールの記録はスクバルが達成した投手三冠王に匹敵し、サイ・ヤング賞もほぼ満場一致で受賞した。今季36歳を迎えるが、昨季は2018年以来の怪我のないシーズンとなった。怪我さえなければ、2010年代に野球界を席巻した左腕はまだまだ健在だ。

5位:ギャレット・クロシェ(レッドソックス)

クロシェがセールの次に名を連ねるのは偶然だが、両者とも(打者にとって)打ちにくい球種を持った左腕ということ、ホワイトソックスにドラフト1巡目で指名され、ブルペンから起用されながら21歳でシカゴでデビューした点も共通する。その後、2012年にセール、昨年はクロシェがローテーションに入ると2人ともすぐに成功を収めた。両者ともその後、ソックス同士の交換トレードでボストンに移籍したが、クロシェも東海岸拠点のセールの初期の成功に匹敵するような活躍ができるだろうか。

6位:コール・レイガンズ(ロイヤルズ)

数度のトミー・ジョン手術や2023年6月にはテキサスからカンザスシティにトレードされるなど、レイガンズがエースになるまでの道のりは波乱万丈だった。しかし彼は見事に復活した。昨季はアメリカンリーグでオールスターにも出場したほか、シーズン通してキャリア初の先発ローテーションを守り、223奪三振、防御率(ERA3.14)を記録。アメリカンリーグのサイ・ヤング賞投票では4位に入っているが、今季はさらに上位を狙えそうだ。

7位:ローガン・ギルバート(マリナーズ)

メジャーリーグ最初の3シーズンで、少なくとも32試合に登板し、平均以上の調整防御率(ERA+)を記録した。そのようなタフさと信頼性は、昨今の流れでとても価値があるが、昨季、右腕はパフォーマンスをさらにレベルアップさせた。投球回数208回2/3とWHIP(0.89)でメジャーをリードし、防御率(ERA)2.49と、投手有利の本拠地で特にタフな投球を見せたほか、初めてオールスターに出場し、サイ・ヤング賞にもノミネートされた。

8位:山本由伸(ドジャース)

山本のメジャー2年目のシーズンは順調そうだ。26歳右腕はカブスとの東京シリーズ初戦を5回1失点に抑えて勝利した。昨季、ドジャースが韓国ソウルで開幕戦を迎えたときよりも、はるかにスムーズな初戦となった。山本は昨季、上腕三頭筋の張りで2ヶ月近く離脱するなど、決して順風満帆ではなかった。しかしワールドシリーズ制覇に向けたプレーオフでの活躍も含め、ドジャースがフリーエージェント(FA)で3億ドル以上を投じたことを納得させる実力を披露した。

9位:フランバー・バルデス(アストロズ)

今季終了後にフリーエージェント(FA)となるバルデスにとって、今年は大きな飛躍の年となる。左腕のここ数年の防御率(ERA)3.12、調整防御率(131ERA+)を記録し、過去5年中4年、そして3年連続でALサイ・ヤング賞の票を獲得している。バルデスはこのリストの他の投手たちのように空振り率は高くない。しかし昨季はゴロに打ち取る割合が99%を記録しているほか、他の方法でも打ち取る方法を持っている。

10位タイ:ローガン・ウェブ(ジャイアンツ)

ゴロに打ち取る投手といえば、ウェブが常に上位に名を連ねる。広々として投手有利のオラクル・パークで登板したウェッブを打ち込むのはほぼ不可能になる。サンフランシスコでの20.5回投げたうち、許した本塁打はわずかに1本。球速自体はさほど速くないが、(200回登板を2年連続で達成)するタフさを兼ね備え、球界で最も頼れる先発投手の1人となっている。

10位タイ:今永昇太(カブス)

東京シリーズ開幕戦での今永の2025年初戦の良いニュースは、ヒットを許さなかったことだろう。一方であえて良くないニュースを挙げるなら、ドジャースが今永から4つの四球を奪い、4回で降板させたことだろうか。だが今季は多くの投手がドジャース戦で同じような経験をすることになるだろう。昨季、日本からメジャーにやってきた30歳のルーキーとして一世風靡した今永が、今季も必要な修正をし続けられるかどうか興味深く見守りたい。

投票を受けたその他の選手:ザック・ガレン(ダイヤモンドバックス)、ハンター・グリーン(レッズ)、サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)、マイケル・キング(パドレス)、パブロ・ロペス(ツインズ)、フレディ・ペラルタ(ブリュワーズ)、ソニー・グレイ(カーディナルス)

投票者:David Adler, Chris Begley, Brett Blueweiss, Jason Catania, Scott Chiusano, Theo DeRosa, Daniel Feldman, Doug Gausepohl, Thomas Harrigan, Bryan Horowitz, Brent Maguire, Travis Miller, Ricardo Montes de Oca, Brian Murphy, Arturo Pardavila, Manny Randhawa, Andrew Simon, Ismail Soyugenc, David Venn, Tom Vourtsis, Andy Werle