大谷、山本がノミネート 2025年のオールMLBチーム

November 14th, 2025

2019年に創設されてから7年目を迎えたオールMLBチームは、レギュラーシーズンを通してMLBで最も優れた選手を称えることを目的としている。

2025年のオールMLBのファーストチームおよびセカンドチームが、13日夜にラスベガスのコスモポリタンで開催されたMLBアワードで発表された。過去6回と同様、投票はファン投票50%と専門家パネル50%で選出されている。

オールMLBはファーストチームとセカンドチームに分けられ、両チームとも捕手、一塁、二塁、遊撃、三塁、DHが各1名、外野手3名(ポジション問わず)、先発投手5名、救援投手2名という構成。投票者にはレギュラーシーズンの成績のみを基準に投票することが求められた。

選出された計32名は17球団に分散し、最多はマリナーズとフィリーズの4名。ヤンキースとドジャースは各3名、ブルージェイズ、ブルワーズ、ダイヤモンドバックス、メッツ、レッドソックスは各2名が選ばれた。

ファーストチーム

捕手:カル・ローリー(マリナーズ)

初のオールMLB選出。捕手、スイッチヒッター、マリナーズ選手としていずれもシーズン最多となる60本塁打を放ち、2025年のホームランダービー王者にも輝いた。また、マリナーズを2001年以来となるア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)進出へ導いた。

一塁:ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)

26歳のゲレーロJr.は、2025年に多くの栄誉を手にした。4月にはブルージェイズと14年5億ドルの大型契約を締結し、通算5度目のオールスター選出、3度目のオールMLBファーストチーム選出を果たした。今季は打率.292、出塁率.381、長打率.467を記録し、チームを世界一目前まで押し上げた。

二塁:ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)

マルテは毎年のように素晴らしい成績を残しており、2025年も例外ではなかった。複数のケガに悩まされながらも28本塁打を放ち、ナ・リーグ二塁手トップの数字を記録。3年連続・通算4度目の25本塁打超えを達成し、ファーストチームには2年連続での選出となった。

三塁:ホセ・ラミレス(ガーディアンズ)

ラミレスは30本塁打・30盗塁・30二塁打を2年連続で達成し、盗塁はキャリア最多の44。ガーディアンズのア・リーグ中地区連覇に大きく貢献した。33歳のスイッチヒッターはファーストチーム選出が通算2度目で、MVP投票でも4度目のトップ3入りを果たした。

遊撃:ボビー・ウィットJr.(ロイヤルズ)

ウィットJr.は2年連続のファーストチーム選出。184安打と47二塁打はいずれもMLBトップで、38盗塁も記録。25歳にして4年連続の30盗塁を達成した。

外野:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)、フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)、フアン・ソト(メッツ)

ジャッジはア・リーグ2位の53本塁打を放ち、打率、出塁率、長打率、四球、得点など複数部門でリーグトップとなり、3度目のMVPを受賞した。ソトはメッツでの1年目で序盤のスロースタートを克服してキャリア最多の43本塁打を放ち、38盗塁(リーグ1位タイ)、出塁率.396(リーグ1位)、127四球(MLB最多)を記録。ロドリゲスは32本塁打、30盗塁に加え、中堅守備での高評価によりキャリア最高のbWAR6.8を記録した。

指名打者:大谷翔平(ドジャース)

大谷翔平は過去5年でファーストまたはセカンドチームに8度選出されている。大丈夫、決して間違っている訳ではない。投手として3回、DHとしては今回で5回目の選出となった。2025年はキャリア最多の55本塁打を放ち、ナ・リーグの長打率とOPSをリードし、得点はMLBトップであった。またバリー・ボンズに次ぐ史上2人目となる通算4度目のMVP受賞も果たしている。

先発投手:ギャレット・クローシェ(レッドソックス)、マックス・フリード(ヤンキース)、ポール・スキーンズ(パイレーツ)、タリク・スクーバル(タイガース)、山本由伸(ドジャース)

いずれも卓越性と安定性を体現し、防御率はいずれも3点未満で、その中でもスキーンズはMLBトップの1.97を記録した。クローシェは205回1/3でア・リーグ最多投球回、255奪三振でMLB最多。フリードは19勝でMLB最多、山本は9イニングあたり被安打5.9でMLB最少、スクーバルは防御率2.21でア・リーグトップとなった。スクーバルは前日に2年連続のア・リーグサイ・ヤング賞を受賞し、スキーンズはナ・リーグの同賞に輝いた。

救援投手:アロルディス・チャップマン(レッドソックス)、ヨアン・デュラン(フィリーズ)

チャップマンは37歳となった2025年に全盛期超えとも言える投球を見せ、16年のキャリアでベストとなる防御率1.17を記録した。これまで、シーズンで9イニングあたり10.7奪三振を下回ったことがなく、今季は12.5をマーク。32セーブを挙げ、通算367セーブは歴代12位タイとなった。デュランもトップクラスのリリーバーとして地位を確立。フィリーズのトレードデッドラインでの貴重な補強となり、キャリア最多の32セーブを記録した。

セカンドチーム

捕手:ウィル・スミス(ドジャース)

110試合の出場にとどまったものの、冷静さと安定感が求められる捕手としてスミスは終始落ち着いたプレーを見せた。規定打席には届かなかったが、出塁率.404、長打率.497と高い成績を残し、ナ・リーグのオールスターに3年連続で選出された。

一塁:ニック・カーツ(アスレチックス)

両チームを通じて唯一の新人であり、ア・リーグ新人王としてシーズン序盤の不振を乗り越え、アスレチックスの若手野手陣の軸となった。5月13日の17試合目まで本塁打がなかったが、その後は量産体制に入り、最終的に36本塁打、後半101試合では長打率.660、OPS1.052という驚異的な数字を残した。

二塁:ブライス・トゥラング(ブルワーズ)

トゥラングはシーズン最後の2カ月で、”良いシーズン”をさらに上のレベルへ引き上げた。8月時点ではOPS.703だったが、その8月に打率.343、出塁率.398、長打率.694と爆発し、18本塁打中10本をこの月に放った。9月もOPS.835と好調を維持し、最終的なシーズンOPSは.794。ブルワーズのナ・リーグ中地区優勝に大きく貢献した。

三塁:ジュニア・カミネロ(レイズ)

7月に22歳になったばかりのカミネロはフルシーズン初出場となった今年、45本塁打を放つ圧巻のパワーを示し、カルロス・ペーニャの球団記録にあと1本と迫った。レイズの野手としてオールMLBに選出されたのは、2020年にセカンドチーム入りしたブランドン・ラウに次いで2人目である。

遊撃:ボー・ビシェット(ブルージェイズ)

ケガに苦しんだ2024年から見事に復活。OPS.840は2019年の新人時代(46試合、OPS.930)以来の自身最高値だった。膝の負傷によりシーズン後半とポストシーズンの出場が制限されたものの、181安打、44二塁打、94打点、打率.311を記録した。

外野:コディ・ベリンジャー(ヤンキース)、コービン・キャロル(ダイヤモンドバックス)、ピート・クロウ=アームストロング(カブス)

クロウ=アームストロングはシーズンを通じてナ・リーグMVP候補となり、中堅での卓越した守備と31本塁打の打撃での成長を両立させた。キャロルはキャリア最多の17三塁打で3年連続リーグトップとなり、31本塁打、32盗塁、32二塁打を記録し、ラミレスの「30-30-30」と並んだ。ベリンジャーはブロンクスでの1年目から抜群の安定感を示し、152試合で29本塁打、98打点、160安打と全てにおいて堅実な数字を積み上げた。

DH:カイル・シュワーバー(フィリーズ)

2025年にその圧倒的なパワーをさらに引き上げ、ナ・リーグトップかつ自身最多となる56本塁打を放った。そのうち16本は430フィート以上、5本は450フィート以上の特大弾だった。32歳の主砲は132打点(MLB最多)、111得点、145安打といずれもキャリア最高を記録し、3年連続で100四球以上を選んだ。

先発投手:ハンター・ブラウン(アストロズ)、フレディ・ペラルタ(ブルワーズ)、クリストファー・サンチェス(フィリーズ)、ザック・ウィーラー(フィリーズ)、ブライアン・ウー(マリナーズ)

ウィーラーは8月に胸郭出口症候群で離脱するまで、サンチェスとフィリーズ先発陣の柱として君臨。2人合わせて351回2/3、防御率2.58という圧巻の数字を残した。ブラウンは31先発で防御率2.43、206奪三振を記録。ウーはマリナーズのエースとして台頭し、15勝、186回2/3、198奪三振で先発陣を牽引した。ペラルタはナ・リーグ最多の17勝を挙げ、3年連続で30先発・165回・200奪三振以上を達成し、防御率2.70はキャリア最高であった。

救援投手:エドウィン・ディアス(メッツ)、アンドレス・ムニョス(マリナーズ)

ディアスは2023年の大ケガ、そしてそれにより不安定だった2024年から完全復活し、圧倒的な姿を取り戻した。66回1/3で37安打、98奪三振、防御率1.63という支配的な投球を見せた。ムニョスもほぼ同等の支配力を示し、62回1/3で36安打、83奪三振、防御率1.73を記録し、マリナーズのア・リーグ西地区制覇に大きく貢献した。