ワールドシリーズ第3戦、ポイント3選

October 27th, 2025

ブルージェイズとドジャースはトロントで1勝ずつを分け合った。勝ち方もそれぞれの狙いどおりだった。第1戦では、ブルージェイズがドジャース投手陣をじわじわと追い詰め、救援陣を攻略。第2戦では、ドジャースが山本由伸(27)の圧巻の投球で試合を支配した。

そして、舞台はロサンゼルスへ。3日間で3試合の過密日程が待っている。周到な計画が崩れやすい、極限の戦いが始まる。

このポストシーズン期間中、1試合ずつ展望する。

ドジャースタジアムで行われるワールドシリーズ(WS)第3戦の注目ポイントを3つ挙げる。

ワールドシリーズ(WS)第3戦(1勝1敗)

開始時間 午後8時(米東部時間)/放送:FOX

日本時間10月28日、午前9時/放送:NHK BS、SPOTV NOW、JSports 3

先発投手:マックス・シャーザー(ブルージェイズ)vs. タイラー・グラスナウ(ドジャース)

マッド・マックスは、もう一度あの頃の投球を見せられるか

今ポストシーズンのハイライトの一つは、まさに往年を思わせる場面だった。41歳のシャーザーが、マリナーズとのア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)第4戦でブルージェイズに貴重な勝利をもたらし、交代を告げに来たジョン・シュナイダー監督をマウンド上でにらみつけた(シュナイダーは笑顔で「この瞬間を1年待っていた」と語った)。

9月は防御率10.20、登板間隔も1カ月間開いていたベテランが、キャリアの終わりを心配される中でチームを背負った見事な試合だった。

とはいえ、申し訳ないがマックス、怒らないでほしい。あの試合が「全盛期のシャーザー」だったとは言い難い。実際、5回2/3で2失点、5三振、4四球。支配的というより、なんとかしのいだ投球内容だった。ドジャース打線のスター選手たちを相手に同じように乗り切れるだろうか。ALCSでのシャーザーは確かに頼もしく、価値ある存在だった。しかし、全盛期のシャーザーではなかった。

もう一つ、興味深い背景がある。ドジャースファンはいまだに忘れていない。2021年、シャーザーはトレード期限でドジャースに加入したものの、ナ・リーグ優勝決定シリーズ(NLCS)第6戦のブレーブス戦で登板できず、チームは敗れてシーズンが終わり、短いドジャース時代もそこで幕を閉じた。

ドジャースタジアムの観衆は、第3戦でそのことをしっかりと思い出させるだろう。

ドジャースのビッグ3は勢いに乗れるか

ドジャースがWSに進み、なお優勝候補とみなされている最大の理由は、このポストシーズンを通じて先発投手陣が驚異的な投球を続けているからである。一般的なファンに「ドジャースが強い理由は?」と聞けば、多くは「MVPがそろっているから」と答えるだろう。実際に打順の上位には3人のMVPがいる。2021年以降に3度のMVPを受賞し、来月4度目の受賞が有力な大谷翔平(31)、2018年ア・リーグMVPのムーキー・ベッツ、2020年ナ・リーグMVPのフレディ・フリーマンだ。

試合のどんな場面でも、MVP3人(大谷、ベッツ、フリーマン)と対峙するのは依然として脅威で、常に打順のどこかで回ってくるように感じられる。だが実際、このポストシーズンでスラッガーたちが打ちまくっているとは言いがたい。WSでは通算21打数4安打、2打点。ポストシーズン全体でも、大谷のNLCS第4戦での爆発を含めて142打数34安打、打率.239とMVP級とは言い難い成績だ(ベッツとフリーマンの2人を合わせても、12試合で1本塁打、7打点にとどまっている)。特に心配なのは、ブルージェイズが大谷に対して明確な対策を持っているように見えることだ。これまでのところ8打数2安打で、試合終盤には技巧派の左腕に徹底的に攻められている。

ドジャースの先発陣はここまで結果を出している。だが、ドジャースは本来MVPトリオが打線で相手を圧倒して勝つチームだ。今はまだ、その姿が見えていない。

ブルージェイズはドジャースの救援陣を攻略できるか

対戦機会は少ないとはいえ、ブルージェイズの攻撃方針とそれが機能したときの効果は明らかだ。このドジャースにおける最大の弱点はリリーフ投手陣、特に佐々木朗希(23)の前に投げる中継ぎ層の不安定さにある。強力な先発陣をどれだけ早く攻略して、その救援陣と対峙できるかが、勝敗の鍵になる。

理想的な展開は、第1戦でブレイク・スネルを相手にしたように、六回を投げきれないほどまでに先発を疲弊させ、六回に一気に攻め立てるケースだ。最悪の展開は第2戦で見た通り、救援陣と対戦する前に試合を終えてしまうことだ。したがって、第3戦ではタイラー・グラスナウをできるだけ早く降板させることが特に重要になる。強打するだけでなく、粘って投球数を増やし、疲労を与えること。試合開始直後、ジョージ・スプリンガーの第1打席からその戦略が求められる。

ロサンゼルスでは、ここから3日間で3試合が行われる。この日程はどんな救援陣にとっても負担になるが、ドジャースのように層が薄いブルペンならなおさらだ。山本由伸(27)は次の登板があるとしても、現時点では仮定の第6戦(トロント)までマウンドに立たない。

ブルージェイズは、この3試合でドジャース救援陣を徹底的に消耗させることができる。そのためにも、第3戦から攻勢をかける必要がある。